風に薫る夏の記憶 # 【赤】

Summer……3 ページ3

重岡
「…あ、そういや

後ろに隠しとんの、お弁当やろ？」



「え、あ…まぁ」



重岡
「1人？」



…い、今更感あるけど…



「……は…い…」




重岡
「ほな、一緒にお昼食べへん？」



「っ…」


人気者の先輩と
私なんかが一緒にいいのかな。


不安がよぎって俯くと




重岡
「嫌やないなら一緒に食べたいな思うて。

1人より2人！！


美味しさも倍増するで、きっと」





「………じゃ…あ…ぜひ」



重岡
「あんがと」




先輩はずっと手に持っていた
パンの袋を開ける。



私もお弁当の蓋を開けて
食べ始めた。





重岡
「美味そうな弁当やねっ。

手作りなん？」



「手作りです…」





ずっと緊張してて声震えてる。




重岡
「…その唐揚げ、俺にくれたりする？…笑」




恥ずかしそうに頭を掻きながら
尋ねる。



「…良かったら」



そう伝えると、
嬉しそうな表情をして

手づかみで唐揚げを一口で食べる。





「…どうですかね…」


重岡
「うわ、めっちゃ美味いやん！！

すげぇ。料理うまいんやな〜女の子って感じ？

こんな美味い弁当毎日食えたら
幸せなやつやわ」




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※お話の途中でも
感想コメントお待ちしております(^ワ^=)

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