執事……24《End》 ページ24
父
『…今回のことは本当に申し訳なかった』
小瀧
『いえ。…執事としてもっと出来たことがあったはずです。
私の方こそ、大事なお嬢様を完璧に守りきれずに申し訳ございませんでした。』
深々と頭を下げる彼を見て
私もしっかりと下げる。
父
『Aには長いこと我慢をさせた。』
『…………』
父
『…強制的に男としで生きる道を進ませてしまった。悪かった…』
『…もう大丈夫です』
それを受け入れたのは私であって
1度は覚悟を決めたのだから。
父
『…今後について話をしたかったんだ。
大丈夫か？』
小瀧
『はい』
『…はい』
父
『…小瀧、いや…小瀧くん。』
小瀧
『…え？』
父
『私の娘を…これからも守る覚悟はあるか。』
小瀧
『…それはお嬢様が望まれるなら』
父
『…ただし、今までのように執事としてではない。
れっきとした1人の男としてだ。』
『お父様…っ？』
私は事態がのみこめず、
望の方を見た。
小瀧
『…いいんですか？俺なんかで』
父
『今回の件で…小瀧くん、君には返しきれない恩ができた。
それに、君が娘の想い人と知った。
…君がどれだけできた男か、娘を安心して任せられるかは痛いほどわかっているからな。』
『…っ…』
父
『どこぞの馬の骨かもわからない男にやるよりも…君の方がいい』
『…お父様、、』
嬉しさで震える手を
そっと彼の手が握る。
小瀧
『…ありがたいお言葉です。
精一杯、俺はAだけを見て、Aだけを守っていきます。
…幸せにさせてください』
父
『…頼んだからな』
父がこんなにも頼もしかったことも
望が真剣に私を愛してくれていることも
色々と知ったこの日。
忘れない大事な日。
小瀧
『A』
『どうしたの。』
私の部屋に戻った途端、
名前を呼ぶから振り返る
小瀧
『……絶対離さん、この手を』
『……っ』
私のそばにいた執事は
1人の王子様となり
手の甲にキスをしてくれました。
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な ー た ん(プロフ) - 茉莉@赤濃いめの虹色ジャス民さん» 何度も読み返してもらえる作品を書けて光栄です！！<(_ _)> (2019年5月24日 23時) (
レス) id: e57ee8b4d1 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉@赤濃いめの虹色ジャス民(プロフ) - お話の内容が最高すぎて、何度も読み返してはキュンキュンしています( 笑 )執事ののんちゃん、めっちゃいいですね！私も守られたい！とか思っちゃいました( 笑 ) (2019年5月23日 22時) (レス) id: e19e5400db (このIDを非表示/違反報告)
な ー た ん(プロフ) - 小夏さん» お話の中のヒロインに、読む方に幸せになってもらえるのはやっぱりいいですね(⌒▽⌒) (2018年6月30日 0時) (レス) id: d44264b33f (このIDを非表示/違反報告)
小夏 - 最高です。最後2人が結ばれて本当に良かった (2018年6月29日 23時) (レス) id: d873fe86ef (このIDを非表示/違反報告)
な ー た ん(プロフ) - みゅーさん» ときめいてもらえて安心しました(^ワ^=) (2018年2月24日 22時) (レス) id: e57ee8b4d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーたん
| 作成日時：2017年12月8日 0時
