雪に願いを #重岡

雪に願いを……31 ページ32

…翌日、予報どおり、雪が降る中

小瀧くんから渡されたものを

見ることにした。




「…大毅…？」





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重岡
「……A…これは…俺からの

…最後のプレゼントです…。




…高校の時…あんな別れ方をして…Aを傷つけた…のに、
…ずっと…想っててくれて…ありがとうな。


…俺も…忘れた日なんて…なくて…

…Aと一緒におる時間…だけが…
俺らしく…いられる…時間やった。





…1つだけ…わがままを言えるなら…

2人で…雪…見たかったなぁ……笑



…でも…間に合わんと…思ったから…

俺が…死んでも…寂しくないよう…に

映像に…残すことを決めました。




…きっと…大人の男なら…カッコイイ男なら…
俺のことは…忘れて…新しい人を…見つけてください…とか…言うんやろうけど…

ごめん…俺には無理やわ…笑





…もちろん…Aの人生…やからさ
自由に…生きてくれてええんや…

もし…好きな人が…できた時は…迷わず幸せを…選んでええ。





…せやけど…

…死ぬ前に…言わせて欲しいんや。


普段は…照れくさくて…滅多に言わんけど…


…Aは…俺の…女やから…な？


いつだって…Aのそばにおる…よ｣





「大毅……」




苦しそうに顔を歪める。




重岡
「…重岡大毅は……


…永遠に…Aを想い続けます…っ。



…最後に……



…愛してんで？」





…そこで映像は終わっていた。

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