雪に願いを #重岡

雪に願いを……3 ページ3

両手で耳を塞いでも聞こえてくる
雷鳴。




「…誰か助けて…っ…もう…」




涙が私の頬を流れた

その時





ｷﾞｭｯ…





「…ひゃっ…」



？
「…大丈夫、驚かせてしまうて
ごめんな？

もう少しで電気つくから。

…怖いよな、でもこうしてれば
大丈夫や。一人やないから。」





耳元で優しい声が囁かれて


私は涙をグッとこらえた。




誰かはわからない…


でもそっと後ろから抱きしめられて
とても心地よかったんだ。








…言葉どおり、しばらくして


照明がどんどんついていく。






「…あ」



ハッとして慌てて離れ、

謝ろうと振り返ったら




「…重岡…くん？」



重岡
「関咲(かんざき)さん…？」







初めて話したのに

初めてお互い顔を見て話したはずなのに


名前を知っていて








「私の名前…知ってたんだ？」



重岡
「あ…そうやねん。

気になってたから。」




「……え、」





重岡
「あ、違っ、いや違くないわ。

違くないけど…


前から知ってた。

なんなら入学した時から知ってた。」







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※今日の午前中の評価で
有無判断しますm(_ _)m

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