雪に願いを #重岡

雪に願いを……12 ページ12

(…ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘ)






うるさいなぁ……




まだ寝かせてよ…



まだ早いでしょ……





「…ん？………うわぁぁぁぁ！！！」






目覚ましを見て思わず叫ぶ



20歳をすぎ、
年齢だけはすっかり大人になった私は


そこそこの大学に進学していて



大学3年生になっていた。








「もうっ、ほんと、あたしって馬鹿だなぁ！！…はぁ」




小さなアパートから通いつつ

バイトもしながら


あの時の出来事を忘れようと
毎日必死に生きていた私。









ー大学





「…間に合った」



私の全速力…見たか



？
「女の子らしさなさすぎ笑」



「…あ、中間淳太」



中間
「なんでフルネームや。」



1年先輩の中間淳太…いや、中間先輩は

入学した時


緊張で死にそうだった私に
唯一声をかけてくれた人



それ以来親しくなって。





中間
「俺が教えてあげようか？

彼氏にでもなって、
女の子とはどういうものか」




「結構でーーす」

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