No Way Back…# WEST

No Way Back……4 ページ4

…といいつつ、

こっそりあとをつける私は

危険な人間だ…






「……ちょっとだけ、」



その気持ちだけで

音も立てずに彼の後ろをついていく。







彼は着替える様子もなく、


街へ戻ることもなく




どんどん奥へ奥へ進んでいく。






あるのは海だけ。





やがて見えてきたのは
大きな大きな岩の前に

1つ、建物が隠れていた。






「……ここ？」






何のため？秘密基地とか？



男の子だしね…






重岡
「おい」



やっぱりいくつになっても

そういうところは
男の子なんだ…




重岡
「……はぁ、聞こえてませんか？」




「……ひゃっ…！！」






どアップで色々刺激の強いものが…



重岡
「俺に用？

それとも俺以外の人？」




「……えっとですね？」





ｶﾞﾁｬｯ！！




？
「今、女の子の声聞こえたぁ！！」



重岡
「……やっかいやな、小瀧、別になんでもないから戻って…」


小瀧
「かわい子ちゃんがどうしたんかな？(ﾆｺｯ)」


重岡
「……聞いてねぇ…」






「かわい子ちゃん…//」




重岡
「……わかりやす」




？
「シゲ、戻ったんなら手伝えや。

晩飯作るん」



重岡
「それが、」



小瀧
「なぁなぁ、名前教えて〜」




「…中森 Aです。」




小瀧
「可愛い名前すぎて俺ハイテンション！！

ね！ハイテンション！！シゲ！！」



重岡
「………で、中森さん？は
用件があったんやないの？」

No Way Back……5→←No Way Back……3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す