WEST BOX《短編集》

○VIPルーム《B.A.D》 ページ8

「ほら、早く！」


『ちょっと、私こんなところ嫌だよ』

「いいじゃんいいじゃん！」





友達に半ば強制的に連れられてきた

一つのバー。


噂によれば気に入られた女性だけが

中にあるVIPルームに呼ばれるらしい。



そして…



『え、何するんですか！』





数分前までの会話はどこへやら、

私はなぜか別の部屋へ隔離されている。




『あの…私、何かしましたか…？』


？「ふふっ、自分天然なん？」

？「他やと嫌やけどこの子だと…可愛ええな」



いやいや、おかしいでしょーよ。

初対面の人に！名前も知らない人に！！



『あの！名前も知らない人に天然とか

か、可愛い…とか！失礼だと思いますけど！』


中「あー、まぁせやな。

申し遅れました。中間淳太と申します」


桐「桐山照史です」



い、意外と真面目…？




『照史さんと淳太さん…でいいですか？

私はAと言います。お好きな呼び方で。』




中「…ふはっ、この子おもろいわ笑」

桐「せやなぁ笑」



『はぁ…？あの、さっきから！』


中「じゃ、さっさと手懐けちゃう？」

『え、』


桐「りょーかーい！」

『…どういうことですか？』



「「こーゆーこと」」



ｷﾞｼ…




『え、？ちょっ、んんっ！』



今の状況を整理すると…


ソファに押し倒される→照史さん迫ってくる→

キスされる→淳太さんニヤニヤしてる→パニック




『ん、ちょっ、』

桐「んふ、かーわい」



『はぁっ、な、何するんですか！！！』

中「何ってキス？」


『っ、』


中「泣かんでやぁ…」

『泣いてなんか、ない、！』


中「ん、ならええな」

『えっ、きゃっ、』









桐「俺完璧に置いてけぼりやーん…」






不意な合図。


口づけたまま咲き乱れて…







__この女の子が強制的にVIPの常連になったのは

また別のお話です_______





___Fin





○リクエスト
【彩乃】様

*クラブの経営者であるB.A.D.とイチャイチャ*


○担当作者
【凜憧】

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