○シアワセは…《藤井》 ページ11
ずっと…
普通の「幸せ」が
欲しかった。
.
.
『流星！はよ！』
「はぁー？そない急がんでも…」
『やってそうすれば流星と長い時間
一緒におれるやん！』
「何やねん笑
俺はお前のプレゼント選びの付き添いやろ？」
『…知っとるわ！笑』
Aが好きなやつに渡したい言うたから
仕方なく付き合っとんのに、笑
こういうことはやっぱり
幼馴染みの役割なのだろうか。
「それでええの？」
『おん！うちの好きな人
アクセサリー好きやねんな』
「ふーん。お洒落なんやな」
『んー、お洒落…って言うよりは
かっこええしよう似合うねん』
「会ってみたいわ」
『そのうち分かるんちゃう？笑』
何なんそれ、と思いながら
少し小さい君の隣を歩く。
なぜだろう。
Aが好きな人の話をする度に、
愛おしそうな顔をする度に、
「俺にすればええのに」と思う。
いつか、親友の望に
自分が相手に黒い感情を抱くときは、
相手のことを少しでも特別だと思っている
ということを嫌々聞かされた気がする。
そのことを思い出して、
自分の中で「好き」を思い浮かべてみると
無性に君に伝えたくなった。
「…なぁ、」
『流星！！！』
「えっ？」
だけど、気づいたときには遅かった。
ｷｷｨｨｨ、ﾄﾞﾝｯ！！
俺の視界には、真っ赤な血の海と
一部分が赤く染まった大型トラックの二つ。
その二つと倒れているAを見て、
彼女が助けてくれたことを悟った。
「A…？」
『りゅ、せ……ん、』
「これ…好きなやつにあげるんちゃうん、？」
『りゅう、…好き、やで？』
ガクンとうなだれたAの白い肌は、
信じられないほどに赤黒く染まっていた。
俺の手の中には…
Aがくれたシルバーピアス。
彼女がまた小さい頃のように、
「りゅう」と名前を呼んだことも
ピアスをくれたことにも気が回らないくらい
「好き」と言われたことに衝撃を受けた。
「A…！！！」
彼女の息が途絶えた今、
彼女がいることが何よりの幸せだったのだと
今さらながらに気づいたんだ。
大事なものほどありふれていて、
気づくことのないまま失っていく。
一番の幸せを失ったことを嘆きながら、
冷たくなった彼女の唇に口づけをした。
___Fin
○リクエスト
【カジャリア】様
*FTISLANDのSATISFACTIONをモチーフに*
○担当作者
【凜憧】
終わり
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←○正しい愛なんて《�霓澄�
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な ー た ん(プロフ) - 凜憧さん» 確認しましたm(_ _)m (2018年3月22日 8時) (
レス) id: e57ee8b4d1 (このIDを非表示/違反報告)
な ー た ん(プロフ) - ポテトんさん» 二人分、お返事ありがとうございますm(_ _)m 私も絶賛引っ越し中ですぅwww (2018年3月21日 22時) (レス) id: e57ee8b4d1 (このIDを非表示/違反報告)
な ー た ん(プロフ) - 凜憧さん» 今更ですが、コメントなんですけどどちらかが早く気づいた方で対処するように決めた方がいいかなと思います！ 読者の方にも二重に返信がいってしまうので…。 あと自分の名前が出たりとか、深く関係すること以外はそれで…(´._.`) (2018年3月21日 22時) (レス) id: e57ee8b4d1 (このIDを非表示/違反報告)
ポテトん(プロフ) - 待ちます、、、この時期は忙しいですからね、、、あたしは絶賛引っ越し中です笑 (2018年3月21日 19時) (レス) id: b37868c1f9 (このIDを非表示/違反報告)
ポテトん(プロフ) - 直ってる！！良かったです、、、 (2018年3月21日 19時) (レス) id: b37868c1f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーたん、凛憧
x他1人 | 作成日時：2017年10月13日 0時
