女は一人じゃ眠れない×WEST

女は……16 ページ16

中間
「お兄さん…？」



桐山
「え、マジで？」





皆が驚きながらも

家族の再会に笑みを見せる中




…重岡さんだけは浮かない顔をしていた。





重岡
「……どうしてここへ？」



菅田
「……噂を耳にして。

妹がここにいると。」




濱田
「良かったやん…会えて！！」





「……生きてたのっ…」




重岡
「……一度、その妹を見捨てた貴方が
何故また会いに？」




藤井
「見捨てた？」






事情を知らなかった6人の中には
ハテナが浮かび


空気は少しずつ険悪に。






重岡
「……そうですよね？」



菅田
「……悪かったと思ってますよ。」



「………っ」







菅田
「……それより、大事な話があるんだA。


…お前をくれ、必要なんだ」





「……私が必要？」






菅田
「……Aの体の中には
感染に対する抗体を持っていて
ワクチンを作れるんだ。


だから…俺と一緒にここを出て
ついてきて欲しい。



俺の面倒を見てくれてる人がいて
その人の指示なんだよ。



…いいだろ？A」

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