優しさには棘がある【赤】

棘……7 ページ7

ー重岡 Side






チラッと見えたなんて嘘や。


100%な。





もっと言うと

誰もが予測できない方法で
俺はそれを知った。







(回想)




ﾄﾞﾝｯ!!
(ドアを勢いよく閉める)





重岡
「………頼みがあるんやけど」



小瀧
「………な、なに？」



重岡
「………Aちゃんのこと調べてや。

隅々まで。で、俺に全部報告せえ。」




小瀧
「………調べるって、しげそれ…」



重岡
「………あ？…文句でもあるのかな？小瀧くん。」



小瀧
「………っ」




重岡
「………あの時、俺が助けてやった恩、

忘れてへんやろ？


…だったらいうこときこっか」




小瀧
「………わかった…っ」








(今)





重岡
「せやから、今日はお洒落しちゃおう。

好きな服選んで、試着してもええし、
たくさん悩んで迷ってええから。な？


俺はそれを見てるだけで、楽しい」





「私…お金そんな」



重岡
「俺がプレゼントすんの。

気にしない気にしない。ほら、さっそく行こ？」






…小瀧のことは

今後もうまいように扱ってやらんと。

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