好きが欲しい 【赤】

好き……16 ページ16

『なんで！？…なんで……それはぁ…


えっと、…』





重岡
『………俺に頂戴や、１個』


『……え？』




重岡
『味見したるから。

まずかったら、流星も…お前も可哀想やろ？』






"お前も"





そう付け加えた彼は

私の前で、クッキーを口の中へ放り込む





『………どう…でしょう』





重岡
『………


…まぁ、いけなくはないんちゃう？(笑)』




『その言い方ムカつくんですけど〜…』





重岡
『………ふっ、よう頑張ったな』








ぽんぽん、っとそっと頭の上にのった手。




こればっかりは抑えきれないドキドキが





『………//』





バレたくなくて平静を装うけど




重岡
『顔赤ない？』


『赤くない…！！』






私の場合隠すなんてできっこない。



動揺がまる見え。








重岡
『そう？

ま、ええわ。


クッキーもできたし、帰る。』





『帰るの…？


……え？』





今のは自分に対しての【え？】で。




何を言ってるんだ自分
ってなったわけで。

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