さよならエレジー【緑】

さよなら……(17) ページ17

神山
『……』



『…いきなりすぎるってわかってる。

…わかってるけど…っ』





神山
『…好きや』



『…っ』





神山
『…好きやから自分のやって思っていたくて
さっきの言葉を言ってしまったんや。


…誰にも渡したくないって思っとる』





その瞳に惹き込まれ




私たちは








…静かに唇を重ねた。








神山
『…俺のこと、』


『…好きです…智洋が…好きです』





二人して泣いていて


それに合わすように

外は大雨が降り始めていた。







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ー学校





付き合い始めた私たちは





『智洋』


神山
『あ、Aか。』




『…お弁当作ったんけど

…いらないか』



神山
『…いや、まだなにも』




『じゃあ、私が食べ…』



男の力で腕を掴まれ、引き寄せられれば





神山
『…俺のための弁当やろ？』


『……』



神山
『…俺に食わせろや、阿呆』



『阿呆…！？』



教室にいようとどこにいようと


人目など気にせずに


堂々と過ごしていた。

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