無鉄砲ボーイ【黄】

無鉄砲ボーイ……11 ページ11

…気のせいじゃなかった？



誰かが私の後を…





急に怖さが襲ってくる。




中間先輩の優しさを
断った自分が
今になって嫌になってきた。







「…はぁ、どうしたら…」






怖さのあまり、後ろは振り返れないし

このまま歩き続けて
どうするかも考えられない




そう思った時







中間
「待て…！！！」





「…待て？」






思わず振り返れば


そこには中間先輩と
見知らぬ男子高校生らしき人がいて





中間
「お前やな、後つけてたん。」





男子高校生
「え……あ…」





中間
「悪いけどな、彼女は俺の大事な人やから諦めてくれる？

それでもやめへんのなら
警察でもなんでも訴えるからな。」






その言葉がきいたようで


男子高校生は頭を何度も下げ
大急ぎでその場から去っていった。






「中間先輩…」





中間
「これでもう大丈夫やと思うねんけど。

…念のため、連絡先交換しとかへん？」

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