…Story7 ページ7
『綺麗だね』
小瀧『汚いと思ったやろ』
『正直…ね(^_^;』
隠しても仕方ないと本音を伝える。
ベットに2人で並んで座って話すことに。
小瀧『…話聞いて欲しいねんけど』
『あ!…うん!
聞かせて?
望くんが話したいだけ話せばいいし、
望くんのペースでゆっくり話せばいいし』
彼から口を開いてくれるなんて、
最高のことだった。
小瀧『…高2の夏、信じてた親友に彼女を寝取られて。
人が…信用できなくなってん。
それまで俺は勉強に関してはそこそこやったけど、スポーツは得意なほうで』
『サッカー得意なんだよね』
そうゆうとわずかに頬が緩む。
本気で好きなんだと伝わってくる。
小瀧『サッカーも辞めたわ。
…そしたら何したらええかわからんくなって
毎日遊んで…
家帰れば毎日のように親父から説教くらって。しんどくなって…』
『…お母さんやお父さんにも手が出るようになっちゃったのね』
彼も決して殴りたくて殴ってたわけじゃないことがわかった。
『…自分で悪いことをしてるってゆう意識があって、ずっと苦しんでたのね』
小瀧『…グスッ』
彼の目からこぼれた涙。
小瀧『…誰も…俺を助けてはくれなかった。
みんな…俺から離れていったんや。』
ギュッ
私はそっと彼を包み込んであげる。
小瀧『…、』
『…あなたは1人苦しんできた。
よく頑張ったわね。』
小瀧『…温かい…』
『え?…』
小瀧『…あんたに抱きしめられて
久々に人の温かさを感じた気がする。
…また泣けてくるから。』
『好きなだけ泣いていいの。
あなたは頑張ってきたんだから。
あふれる涙を、無理やりとめる必要なんかないの…』
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な ー た ん(プロフ) - 鈴黄 林檎さん» いい意味でしっかり期待を裏切れて良かったですm(_ _)m (2017年10月2日 23時) (レス) id: e57ee8b4d1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴黄 林檎 - 史上最悪で最高のミステリーでした! 神ちゃんと知った時、私はずっと濱ちゃんを疑っていたので濱ちゃんごめんなさい!という気持ちにもなりました! (2017年10月2日 23時) (レス) id: 1dc78158f3 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん(プロフ) - こたちゃんさん» 照れるぐらい嬉しいです笑 ありがとうございます!! (2017年4月4日 9時) (レス) id: e57ee8b4d1 (このIDを非表示/違反報告)
こたちゃん - もう背筋が凍るぐらいの怖さでした!表現もすごくうまいし、ちゃんとどの場面にも意味があって、もう最高です! (2017年4月4日 4時) (レス) id: fd57523e67 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん(プロフ) - あーちゃんさん» 私は長文の方が大好物ですよ(*^ω^*) これからもよろしくお願いいたします!! (2015年12月26日 11時) (レス) id: 0c19706447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーたん | 作成日時:2015年10月3日 0時