きみへのメロディー#重岡

8.初日 ページ8

ー重岡 Side





重岡
『…ったく相変わらずあいつは遅刻魔やな』






駅前で待ち続けて30分たった





昔からAは時間通りに来たことない






でも、







『ごめん…！！シゲ…！！

一生懸命走ったんやけど…』







可愛い顔して必死に謝るから
怒らへんねん。







重岡
『ジュースおごりな笑』


『えー笑？もうしゃあないな！

シゲだけやで？(笑)』









重岡
『遅刻したのお前やん笑』








ほんの1日2日でもかまへんわ。





2人きりになれるんやったら。





"小瀧望"




この名前を聞くことなく、
2人だけの世界になれるなら。









ー沖縄







『沖縄ーーーー！！！笑

ねぇ！シゲ見てみ！？海やで海！！』






重岡
『ホンマにすげぇーー！！！』







あぁ、久しぶりに心から笑ったな。



叫んだな。







『ちょー綺麗。』



重岡
『おん！そうやな』








地元のお婆ちゃん
『あら、そこのカップルさん』




『へ？私達？』






地元のお婆ちゃん
『カップルさんだけ割引してるの、フルーツジュース。美味しいわよ？』






『あの私達は…』







重岡
『ホンマですか！？ぜひぜひ』






『シゲ！？』






重岡
『…ここはカップルってことにしといた方が得やろ。な？

…それとも相手が俺やったら不満？』





恐る恐る聞くと、






『…ううん！！そういうことやない。

おけおけ、問題ないー！』









そのお婆ちゃんに感謝せんといかんなぁ

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