きみへのメロディー#重岡

22.心から ページ22

重岡
『また…かっこつけてるって笑う？』





『…なわけないやん…ｸﾞｽｯ』





重岡
『泣いてるん…！？

なんで！？何かあったんか？』







必死になって私のことを心から心配してくれるシゲの優しさが心にしみる。









『大丈夫…』




重岡
『だ、大丈夫やないやろ！？

えっと…今から会わん？

ちょっと近くの公園で…とか』








"会いたい"




"シゲの笑顔を見れれば…"









重岡
『…嫌？』





『…い、いく！今すぐに！』






重岡
『どっちが先についてるか競争な笑』




『は、はぁ？笑』








重岡
『よーいスタート…！！』





ﾌﾞﾁｯ







私は…笑顔で公園に向かって走り出した。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『ﾊｧ…ﾊｧ…』






重岡
『…俺の勝ちや』






そう言って私にVサイン。





『…足早すぎやから！』





重岡
『俊足なんやもーん』









そうだ。


昔から足早かった。





いたずらして逃げ足が早いから
つかまらないって…笑






重岡
『…まぁ、隣座れよ』





ベンチの空いてるスペースに腰かける。









『…ごめんね』





重岡
『また謝るー。


ごめんごめん言い過ぎや。

俺なんかに謝る必要ないから。』






『…シゲ…』






重岡
『…泣いてたんやな？

目がちょっと赤い』




そっとまぶたに触れる…

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