きみへのメロディー#重岡

17.不安 ページ17

クレープを手にいつもの道を帰る






『…ねぇ、シゲ』




重岡
『んーー？』





『…あたしって魅力ないんかな』







突然すぎる言葉に思わず立ち止まった。






重岡
『い、いきなりどうしてそんなこと？』




『ううん！

特になにかあったわけじゃないんやけど！

…急に不安になってしもうたんよ。
変なこと聞いてごめんね。』







大好きなクレープを手に俯くA。







重岡
『…こんなことゆうと恥ずかしいけど、

Aは十分や。


明るくて優しくて気がきくし
めっっっちゃええ奴やと思う。



ずっと一緒におる幼なじみが言うんやから
ホンマやで？』









事実、俺は彼女に恋してる。




ずっと昔から。








『なんか照れちゃう…笑


もうホンマに最近のシゲは
シゲじゃない！笑』






重岡
『はぁ？笑 なんやそれ笑』









『…なんかぁ、かっこ良すぎ！！！笑』





そう言って再び笑顔に戻るA






自信持って言える。



今、彼女を一番笑顔にできるんは
…俺やわ。









『クレープおごってもらってマジあざっす。』






重岡
『いえいえー』






『今度なにかお詫びしますんで！！！

よろしく(*^ω^*)』







重岡
『はいはい、楽しみにしてますよ笑』




『またね！』







ｶﾞﾁｬ!
ﾊﾞﾀﾝ!







Aが家の中に入ったのを見届けて

帰ろうとしたら



小瀧がだいぶ離れたところから
俺を見ていた

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