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朝、学校に着いて、いつものようにローファーから上靴に履き替える。
教室に向かってると目に入った、C組の廊下側の窓から上半身を出して、サッカー部のマネージャーさんと話してる重岡くんの姿。
相変わらず左のほっぺにはえくぼを浮かべて楽しそうな笑顔。
つい気になって見てしまって、重岡くんがこっちに首を向けた途端、慌てて目を逸らした。
見てたのバレたかな。
セーフかな。
重岡くんが男女問わずにモテるのは見てるだけで十分伝わってくるし、仲良さそうに話す女の子がいるのなんて当たり前。
最近知った私なんかより、明るくくだけた口調で話す女の子がいるのなんて、当たり前なのに。
勝手に、少し心がザワッとした。
文化祭が近づいているから、放課後になっても準備をする生徒達で校舎は賑わう。
「ガムテープあるー？」
「今使い切った！」
お化け屋敷をやる私のクラスの、ガムテープとダンボールの減り方はすごくて。
「誰か買ってきてー」
「あ、じゃあ私行ってくる」
ちょうど手元にあったダンボールを切り終わったところだったからそう言って立ち上がる。
「領収書忘れんといてな」
「りょーかーい」
「お、木下やん」
学校の近くのホームセンターに行くといた藤井。
「買い出し？」
「そう、ガムテープ買いに来てん」
「俺ダンボールもらいにきたー……あれ、あとなんやったっけ？」
「え？フフッ、知らんわ」
「あー、携帯も忘れた」
「藤井絶対買い出し向いてないやん」
どうなっとんねん、ほんま。
「木下ちょっとシゲに電話してくれへん？」
出た、天然こわい。
自分が少し自惚れてたことを、朝痛感したばかりなのに、いきなり電話なんて。
藤井が、やけど。
男の子に電話をすること自体が連絡網以外では初めてで、変に緊張しながらタップして、藤井に携帯を渡す。
「もしもーし、シゲ？…あー、携帯忘れたらちょうど会ってん。あんさ、買うもんダンボールとなんやっけ？…あーそうやそうや！りょー、ばいばーい」
「わかった？」
携帯を受け取って聞く。
「画用紙やった！」
ニコッと爽やかに笑ってますけど。
画用紙くらい頑張って覚えてくださいよ藤井さん。
私はガムテープを買って、藤井は画用紙を買って、さらに店の外のダンボールを持ち上げる。
「進んでる？準備」
「わからん、あんまり。やれって言われたことやってる」
「相変わらずやな」
藤井らしいというかなんというか。
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神なな - ヤバかったです…( ﾟдﾟ)さりげなく手ぇ繋ぐとかもうヤバイですよっ！！めっちゃ面白かったです〜(о´∀`о) (2019年4月5日 21時) (
レス) id: 23077af701 (このIDを非表示/違反報告)
どらごん(プロフ) - もうひたすら！！キュンッキュンしました！！！！大好きです！！ (2018年2月3日 18時) (レス) id: 9791850ae3 (このIDを非表示/違反報告)
涼 - とてもとてもとても！！キュンキュンしました！花音さんの書く小説どれも私の好き文章の書き方で、すごく大好きです！しげちゃんかっこよくて可愛かったです！応援してます！ (2017年8月18日 1時) (レス) id: b6e545f6c8 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - みよすさん» 可愛さもある高校生な彼を書きたかったので、そう言っていただけると嬉しいです。ありがとうございました、返信遅くなり申し訳ありません、、 (2017年4月13日 7時) (レス) id: 819da26d91 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - ゆりさん» ありがとうございます。続編、今の所は考えていませんが、番外編はいつかどこかしらで書けたらいいなと思います！返信遅くなりすみませんでした、、 (2017年4月13日 7時) (レス) id: 819da26d91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花音
| 作成日時：2015年9月18日 22時
