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待ち合わせまでの時間は長かったのに、幸せな時間は驚くほど短い。
電車に乗って、止まってくれないかな、なんていつもは絶対考えないようなことを考える。
それなのに残念ながら電車は日本らしく1分も遅れずに走り続けて、先に通る私の駅で「バイバイ」と電車を降りる。
そしたら、一緒に降りた重岡くん。
「送ってくで」
「いやいやいや、ええって！」
「ハハッ、もう暗いやん。付き合わせたん俺やし」
「でも家近いで？」
「ならええやん。帰るん楽やし余計送るわー」
なんて、ホームの階段を下りだすから慌てて着いて行く。
「ありがとう」
「いーえ」
いつもは一人で歩く道が、並んで歩くだけでなんだかいつもと違うような気がする。
一瞬横から重岡くんがいなくなったと思ったら、道路側の隣に来た。
普段何も考えないで歩いてるような場所なのに、すごく特別に感じる。
他愛ない話をしていたら本当にすぐ着いてしまった家。
「あ、ここ」
「お、そうなんや。今日ほんまありがとうな！」
「いや、こちらこそ！」
「めっちゃ楽しかった」
そんなの、その天下の笑顔で言われたら。
もう、アカン。
「私もめっちゃ楽しかった！」
「ほんま？良かったー」
「じゃあね！」
「ほんならねー」
家に入る前にちらっと振り返ると、重岡くんはまだ家の前にいて、ひらーって手を振ってくれる。
振り返せば、さらに優しく笑う重岡くん。
ああ、また。最後まで心臓が休まらない。
ずっと見ていたかったけど、できない。
家に入るってことの悲しさを知った。
部屋で今日のことを思い出してたら、携帯の画面が明るくなって、見ると重岡くんからのLINE。
『ほんまに今日ありがとう！』
『またいつか遊ぼ！』
電車の中で打ってくれたのかなって考えると嬉しくて、重岡くんが遊んでるって考えてたことも嬉しくて、『また』があるかもしれないことが、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。
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神なな - ヤバかったです…( ﾟдﾟ)さりげなく手ぇ繋ぐとかもうヤバイですよっ！！めっちゃ面白かったです〜(о´∀`о) (2019年4月5日 21時) (
レス) id: 23077af701 (このIDを非表示/違反報告)
どらごん(プロフ) - もうひたすら！！キュンッキュンしました！！！！大好きです！！ (2018年2月3日 18時) (レス) id: 9791850ae3 (このIDを非表示/違反報告)
涼 - とてもとてもとても！！キュンキュンしました！花音さんの書く小説どれも私の好き文章の書き方で、すごく大好きです！しげちゃんかっこよくて可愛かったです！応援してます！ (2017年8月18日 1時) (レス) id: b6e545f6c8 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - みよすさん» 可愛さもある高校生な彼を書きたかったので、そう言っていただけると嬉しいです。ありがとうございました、返信遅くなり申し訳ありません、、 (2017年4月13日 7時) (レス) id: 819da26d91 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - ゆりさん» ありがとうございます。続編、今の所は考えていませんが、番外編はいつかどこかしらで書けたらいいなと思います！返信遅くなりすみませんでした、、 (2017年4月13日 7時) (レス) id: 819da26d91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花音
| 作成日時：2015年9月18日 22時
