夜の貴方に恋をしました__藤井流星

night25 ページ25

藤井「Aちゃん？」





「落ち着くまで、このままでいいですよ。私も、藤井さんに助けてもらってばかりで、こうされたとき、すごく落ち着いたんで」





藤井「Aっ、A。俺、どうすればええ？」







こんな藤井さん、見たの初めてだ。







藤井さんは、えりかさんという女性を取られてとても悲しんでいるのではない。






1番信頼していた、友達に裏切られたことで。罪悪感と人間不信におちいっていたのだ。








「藤井さん？聞いてもいいですか？」






藤井「なに？」






「なんで、私にそんな話を？」







藤井「Aやったら、ええかな？って思ってん。」







「いま、呼び捨てで...」






藤井「あっ、ごめん！」







「い、いえ。嬉しかったです。」






好きな人に、呼び捨てにされるとはこんなに嬉しいことなのかと思うほど私の心は舞い上がっていた。







しばらくして藤井さんも落ち着いたらしく、。







「あ、授業...」






時計を見ると、もうすぐお昼。







好きな人といる時間は早くすぎるのだと実感させられる。







「私、いきますね！」






屋上を出ようとした時。







ドアノブに手をかけた手を捕まれ。







顔をグッと近づけて藤井さんはいった。








藤井「このまま、お店いかん？」






もう、彼に溺れてもいいですか。








好きが加速しています。神様_____





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