ニート更生委員、重岡大毅《赤》 (ページ2)

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ニートが1匹ページ2

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私AA25歳。就活に失敗し、ニート街道まっしぐら。
いつも通り部屋に引きこもっていると、いつもはあまり開かれないドアが勢いよく開いた。

驚いて目をやると、何故か満面の笑みを浮かべている母が立っていた。
嫌な予感がする。そう瞬時に察知した私は少し身構えて攻撃体制に入る。

「あんた、今日から重岡さんって人にお世話になることになったから！」

「ん……？ごめんちょっと待って。重岡って誰やねん」

突然に告げられたこの状況を理解するのには私には難しかった。
頭を捻らせ、ようやく分かったのが、私が重岡と言う人物の世話になると言うこと。

いやどういうことやねん。

「ほら！もうすぐ迎えの車が来るから、はよ準備してや！」

「いや待ってや！まず重岡誰やねん！
　つか何で知らんやつに世話されなあかんねん！」

「キーキー言わんと準備する！」

「いや説明して？！」

私の声など聞こえないかのように母は荷物を着々と準備する。
何なん、ニートなんかいらんからどっか施設にいれるんか。

「あ、ほら！ちょうど迎えの車来たで！
　ほな重岡さんにあんま迷惑かけんと頑張ってな！たまには連絡寄越すんやで！」

早口でそう伝えた母に無理矢理謎の車に乗せられ、そのまま車は出発した。

いや、ほんまにこれどういうことなん。

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