スマイル

つかれた ページ18

慶さいど



なんか最近疲れたな


救命医って体力もいるし、間近で「死」を

見ることも多いし…

でも、家族のため!!


そう思ったら、今日も電話が鳴った


亮「おっ慶一郎やん!
　 鳴ったなぁ」

慶「亮ちゃん!今日も頑張ろうね!」


こいつは同僚の錦戸亮!

関西弁が特徴!


現場にて



うわぁ〜ひどい事故だなぁ


よし!行こう！


慶「中央病院の加藤です!
　 分かりますか?もう大丈夫ですからね!」

上「加藤！お前こっち!」


慶「はい!」


この男性は助かりそう!

慶「大丈夫ですか?!」

挿管しよう!

慶「挿管します!」

看「加藤さん!意識レベル3桁です!」

えっどうしよう


慶「すぐに運びます!」

恋人「お願いします!彼を助けてください!」


看「今見たら骨盤骨折がありました…
　 見落としかと思われます…」

嘘…何で…

慶「なんで!!」

恋人「えっ彼は!?ねえ!助けてよ!!」


俺…集中できてなかった…

慶「すみません。俺のせいで…」


恋人「ふざけないでよ!見落とし?
　 なめないで!彼を返してよ!!!」

慶「すみません」

なんで俺は…

恋人「ねぇ!なんとか言いなさいよ!」

看「申し訳ありません」


恋人「ふざけないでよ!人殺し!!」

人殺し…


そんな…



会議にて



医院長「今日の事故ですが、加藤先生の骨盤骨折見落としにより
　 男性の佐々木大翔さんが亡くなったことについて…」


この会議、辛いなぁ


俺、まだまだ未熟だったんだ


医院長「せんせい、せんせい、加藤先生!」


慶「あっはい!すみません」


医院長「この件についてなぜ見落としたんですか?」


慶「えっと…俺の見落としで…気づけなくて
　 で、すみません。」

みんなのため息が聞こえた


呆れられたかなぁ


はぁ辞めちゃいたい

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