初恋 (ページ37)

今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:96,314 hit

37 ページ37

授業が終わって教室を出ようとしたとき。

青「神ちゃん」

緑「え？…先輩？」

青「ごめん、話したくて」

今さらなに言われるん？

でも先輩と話せるんやったらって嬉しくて先輩と一緒に外へ出た。

青「急にごめんな」

緑「大丈夫ですよ」

青「…さっきさ、望と別れたんや」

やっぱりあのあと言うたんや。

緑「はい」

青「でさ…昨日のこと、ほんまなん…？」

昨日って、好きって言うたことやんな？

緑「ほんまです」

青「…そうなんや」

先輩はなにが言いたいんやろ。

青「もしさ…神ちゃんが良ければなんやけど…神ちゃんのことも考えさせてくれん？」

緑「え…？」

青「別れてすぐやし軽いって思われるかもしれへんけど本気で、本気で神ちゃんのこと考えたいねん」

緑「俺のこと…好きになるかもしれない、ってことですか？」

青「うん」

俺諦めへんくてええの？

先輩と付き合えるかもしれへんの？

緑「待ちます。先輩が好きになってくれるまで待ちますから」

青「ありがとう、神ちゃん」

先輩の笑顔、久しぶりに見た。

ずっと避けてたからかな。

赤「ちょっと待ってください」

うわ、ここに来るか？

青「しげ？」

赤「神ちゃんと付き合えるとか思わんといてくださいよ？」

青「え？」

赤「先輩だからって手加減しませんから」

待って、なんでしげはこんなあつなってるん？

赤「２週間でこいつ好きにさせるんで」

そういってしげは俺の頭に手をおいた。

青「どうやろ？神ちゃんは俺が好きなんやで？」

赤「気持ちなんか簡単に変えてやるわ」

いやいや、なに私のために争わないで状態なってるん？

赤「神ちゃん帰るで」

緑「え？あぁ」

なんかよく分からん戦いはじまりそうなんやけど。