黄と白の日常 ページ44
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(side YELLOW)
趣味が高じて仕事に、なんてしあわせなことが、ありがたい事にこれまでにも沢山あって。
その延長線上に、今のこのロケも存在している。
中「よっしゃ、手分けしていこか」
「私こっちからする！」
中「ん、じゃあ俺がこっちな」
テーブルいっぱいに広げられた数枚の紙から振り分けた1枚には、パッと見なんの共通項もない文字列。
Aの手元の紙にもまた違った暗号が並んでいて、ひとつずつ解くことでキーワードが浮かんで、それを元に謎を解き進めていく仕組み。
要するに、リアル脱出ゲーム、というやつ。
友人とも、マネージャーとも、もちろんAともプライベートで来ることはあるけれど、こんな2人きりで謎解きする時間が仕事になるなんて。
こんなん、もはや公開デートやで。笑
中「…これ結構むずいな」
「ね、仕事忘れて解いちゃう」
中「ふは、ほんまに」
ペンを片手にテーブルに向かう真剣な表情をちらりと見遣れば、視線に気付いた彼女が上目遣いに俺を見て。
どきりとした心臓を誤魔化すように小さく笑った。
「なぁに」
中「んーん？なんでも」
「解けへんかったら教えてあげるで」
中「アホ、俺のが得意やわw」
「ふふw」
…ホンマに仕事よな？笑
まじで2人でイチャイチャ謎解きしてるだけの時間なんやけど。
とはいえ時間制限というものもあり、ゆったりとAを見続けている訳にも行かず手元に視線を戻す。
1枚、また1枚と解いて繋いだ謎は、いくつかのステージを経て、最後の1枚になって。
これが解けたら無事脱出成功、という最後の謎。
【RT＝Sのとき
MO・DF・AC・NP・TV】
A:□□□
俺とAの真ん中に置かれた最後の1枚を、肩を寄せながら2人してじっと見つめて頭をフル回転。
あらゆる可能性を考えながら、制限時間も少なくなった中で若干ぴりつく切迫感を心地よく感じる。
「ぅわかったあ！」
中「まじで！」
「もーーーー！天才！」
中「よっしゃ次アナグラム完成させよ」
「淳太くん、最後は任せた」
中「はは、ええよ。秒で解いたるわ」
「楽勝だね、淳太♡」
心底嬉しそうな笑顔で俺の肩を叩くAが、聞き覚えのあるセリフ回しでバチンとウインクするから、思わず笑ってまう。
好っきゃな、それ。笑
中「…よし！行こ！」
「やったー！脱出成功！」
ゴールまでの恋人繋ぎは、勝利の特権ということで。
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竜胆(プロフ) - Rさんさん» こちらこそ、読んでくださってありがとうございます。重岡逃走中、書きたいなとはむちゃくちゃ思ってます。予定は未定ですけれど、いつか書きます。少しばかりお待ち頂けますと幸いでございます。 (4月6日 19時) (
レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
Rさん(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます。リクエストなのですが。重岡逃走中が大好きで重岡逃走中のお話書いていただきたいです。できればで大丈夫です。よろしくお願い致します。 (3月26日 9時) (レス) id: a98349d762 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 亜由さん» コメントありがとうございます、いつも読んでいただいて嬉しいです。リクエストに関しまして、お応えしたい気持ちは山々なのですが、件の彼について情報をあまり持っておらず表現に不足が出そうなので、今回は見送らせてください。またリクエストお待ちしています。 (2月16日 9時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません｡小説読みました。リクエストなんですけど、厨房のありすに主夢が永瀬君の恋人役に決まった事をマネージャーがメンバー皆が居る所で言っていたら永瀬君が楽屋に来たお話を書いてもらえませんか？ (2月16日 5時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - eapoiraile18さん» コメントありがとうございます、新鮮さ感じてくださって嬉しいです。本当にたまにですがメンバー以外の第三者目線のお話もあるので、楽しんで頂けますと幸いです。 (2月13日 21時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2024年1月21日 2時
