愛と、 ページ18
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(side WHITE)
響くシャッター音を聞きながら、肌を重ねる。
俺照れてもうて撮影にならへんかもせん、なんて笑っていた彼は、唇が触れそうに近付いたって動揺することもなく、ただ獣のような瞳と視線を絡めた。
重「……あんま見んな、」
「え？」
重「我慢できんくなる」
「…、」
……照れてないように、見えていただけかも。
スプリングの効いた柔らかなベッドの上、肌触りのいいシーツに包まれて、上半身裸の彼と、下着姿の私と。
愛とSE�勝△覆鵑謄董璽泙世�らこそ実現した際どい距離感は、カメラの前だからこその羞恥と、カメラありきで触れるからこそ生まれる生々しさがあって。
目の前にいる恋人を、恋人として見ながら、それでいて被写体として撮られるのは、どうにも複雑だけれど。
でも私に覆い被さる彼の瞳はいつものベッドの上となんら変わりない獰猛さを孕むから、彼のスイッチというものは恐ろしいなと改めて感じた。
…ふたりきりかと、勘違いしそう。
重「脚、ちょっと開いて」
「ん、」
重「入っていい？」
「…、うん」
重「……ほんま、興奮するしやめて？」
小さく頷いてから、私の脚の間を割って入り込む彼の身体に太腿を擦り寄せれば、髪を垂らして項垂れた彼が困ったように笑った。
錯覚させたのはしげちゃんやし、それに。
「カメラマンさんに、いつも通りにって言われたもん」
重「あかん、俺がもたへん」
「カメラの前やのに？」
重「欲が勝つかもせんやろ？」
「うそやぁ」
内緒話みたいに小声で話す間にも、シャッター音は響いて。
鼻先をくっつけたまま、くすくす笑う吐息が擽ったい。
いつもやったら、ふたりきりなら、キスしてくれるのになあ、って我儘に思ったりして。
重「…ん？」
「ん？」
重「なんか言いたそうな顔したから」
「おうち帰ったら言おかな」
重「なんやねん、」
いま言ったら、隠れてこっそりキスしてくれそうで。
キスされてしまえば、頭の中はきっとしげちゃんでいっぱいになって、撮影のことが二の次になりそうやから。
なんて甘えたことを考えていれば、カメラマンからまた声が掛かる。
重「次、お前が上やって」
「新鮮やなあ、見下ろすの」
重「せやな」
「今度してみよっか？」
重「…お前、ほんまに覚えとけよ」
跨った私の腰を掴む手がいつもより強いから、その「今度」は案外とすぐそこなのかもしれない。
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竜胆(プロフ) - Rさんさん» こちらこそ、読んでくださってありがとうございます。重岡逃走中、書きたいなとはむちゃくちゃ思ってます。予定は未定ですけれど、いつか書きます。少しばかりお待ち頂けますと幸いでございます。 (4月6日 19時) (
レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
Rさん(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます。リクエストなのですが。重岡逃走中が大好きで重岡逃走中のお話書いていただきたいです。できればで大丈夫です。よろしくお願い致します。 (3月26日 9時) (レス) id: a98349d762 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 亜由さん» コメントありがとうございます、いつも読んでいただいて嬉しいです。リクエストに関しまして、お応えしたい気持ちは山々なのですが、件の彼について情報をあまり持っておらず表現に不足が出そうなので、今回は見送らせてください。またリクエストお待ちしています。 (2月16日 9時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません｡小説読みました。リクエストなんですけど、厨房のありすに主夢が永瀬君の恋人役に決まった事をマネージャーがメンバー皆が居る所で言っていたら永瀬君が楽屋に来たお話を書いてもらえませんか？ (2月16日 5時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - eapoiraile18さん» コメントありがとうございます、新鮮さ感じてくださって嬉しいです。本当にたまにですがメンバー以外の第三者目線のお話もあるので、楽しんで頂けますと幸いです。 (2月13日 21時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2024年1月21日 2時
