にどねさんどね(R) ページ16
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(side RED)
急に、何かにぶつかった。
反射的に「痛」って言うてもうたけど、ぶつかった先を見れば何故か嬉しそうににやけてるAがいたから、俺までにやけて。
でも瞬きした瞬間、暗闇の中で一気に身体が冷たくなって、慌てて手を伸ばす。
すぐに捕まえた太陽みたいなぬくもりを、もう離れんようにと強く強く抱き締めた。
…開いた瞼の先には、夢の中と同じくらい嬉しそうなにやけ顔。
かわいいなあ、お前は。
重「…ん」
「…ふふ」
重「…なにわろてんの、」
「ううん、なんでもない、おはよ」
重「…おはよぉ」
ぶつかったのはきっと彼女の手なんやろう。
寝惚けて伸びたあと油断したんやろな、前もあったわ。
散々伸びたかと思えば急に丸まって、そのまま俺にひっつきながら二度寝したコイツは覚えてはいないやろうけど。
半分起きた頭で思いながら、腕の中に閉じ込めた温もりに顔を埋める。
朝一番、ぽっかぽかに温まった首元はむちゃくちゃに気持ちがいい。
「しげちゃん、起きひんの？」
重「…おきる」
「朝ごはんたべる？」
重「たべる」
「こらぁ、もう」
重「んー…」
俺がこんなに容易く鎖骨を噛めてしまうなんて、無防備にも程があんぞ。
いや、俺相手に防備する必要もないけど。
俺を窘める世界一甘ったるい声が心地よくて、すべすべの肌に鼻先を押し付けた。
「しーげー」
重「もうおきる」
「ん、ごはんの準備してくる」
重「…そんなすぐ離れようとすんなよ」
「ごはんの準備。」
重「あかん。」
「もお〜つくらへんで」
重「それもあかん」
まだ、もうすこし。
そらゆっくり飯食うっていう手もあるけど、俺とゆっくりじゃれ合うという手もあるし。
なんて思ってたら、俺の髪に頬を寄せたAが緩く首を振った。
「…ほら、おきて」
重「もう起きてる」
「まだ声ねてるやん、」
重「そう？」
不思議に思って顔をあげれば、今の今まで覚醒していた彼女は何につられてか眠そうに俺を見て。
声が寝てんのはお前や、と笑ってしまいながら、啄むようなキスを落とした。
「…なにわろてんの、」
重「んー？なんでもない」
「…しげちゃん」
重「大丈夫、ちゃんと起こしたるから」
「おきるとき、」
そばにいて。
応えた言葉は届いたのか否か、でも心地よさそうに寝ているから良しとしようか。
肌を伝う温もりと響く心音の誘いに、抗う気なんて毛頭無い。
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竜胆(プロフ) - Rさんさん» こちらこそ、読んでくださってありがとうございます。重岡逃走中、書きたいなとはむちゃくちゃ思ってます。予定は未定ですけれど、いつか書きます。少しばかりお待ち頂けますと幸いでございます。 (4月6日 19時) (
レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
Rさん(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます。リクエストなのですが。重岡逃走中が大好きで重岡逃走中のお話書いていただきたいです。できればで大丈夫です。よろしくお願い致します。 (3月26日 9時) (レス) id: a98349d762 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 亜由さん» コメントありがとうございます、いつも読んでいただいて嬉しいです。リクエストに関しまして、お応えしたい気持ちは山々なのですが、件の彼について情報をあまり持っておらず表現に不足が出そうなので、今回は見送らせてください。またリクエストお待ちしています。 (2月16日 9時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません｡小説読みました。リクエストなんですけど、厨房のありすに主夢が永瀬君の恋人役に決まった事をマネージャーがメンバー皆が居る所で言っていたら永瀬君が楽屋に来たお話を書いてもらえませんか？ (2月16日 5時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - eapoiraile18さん» コメントありがとうございます、新鮮さ感じてくださって嬉しいです。本当にたまにですがメンバー以外の第三者目線のお話もあるので、楽しんで頂けますと幸いです。 (2月13日 21時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2024年1月21日 2時
