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(side ORANGE)
「あきとおにいちゃん」
桐「うえっ！？」
「なんちゅう声w」
桐「いや、そんなん急に、びっくりするわぁ」
「語呂いいよな」
桐「呼びやすい？」
「うん、Theお兄ちゃんて感じ」
Theお兄ちゃんと称された手前、ナンバーワンお兄ちゃんの称号は早くも俺の手に。
と思いきや、順番にお兄ちゃん呼びしていく姫さんの声を聞きながらメンバーはそわそわ。
なんたって姫さんにお兄ちゃん呼びしてもらう機会なんかそう無いからな。
早々にお兄ちゃん選手権から外れているしげは、そんな姫さんの肩に頭を乗せて呑気にお昼寝しとるけど。笑
「淳太お兄ちゃん」
中「めっちゃいいやん」
「罪の匂いせん？」
中「なんでや！w」
「とも兄ちゃん」
神「あ、良いかも」
「良いな？」
神「うん、たまに呼んで」
「ん、とも兄ちゃん」
神「良い！」
「りゅせ」
藤「お兄ちゃんどこ行ってん」
「多分流星はお兄ちゃんやとしても流星て呼んでる」
藤「やとしてもやろ」
「流星お兄ちゃん」
藤「文字数多いな」
「文句言う！もう！」
藤「ふは、」
濱「…」
「待たれると呼びにくいです」
濱「呼んで呼んで、聞く準備はバッチリやで」
「…たかひろおにいちゃん」
濱「うっ……可愛すぎる…ッ」
「可愛すぎて息できひんなってるやん」
小「俺もお願いします」
「のぞ兄」
小「ちょっとちゃうなぁ〜！？」
「のぞむおにいたん」
小「あっもう1回お願い出来る？その路線で来ると思わんくて録音してへんわ」
「録音すな」
一通り呼んでは首を傾げるなり頷くなりの反応を見せて、案外頭を使ってくれたようで疲れたらしい姫さんは全員1位でいいやん、なんて優勝を丸投げにして伸びをする。
その動きで起きてもうたしげに「あ、ごめん大毅お兄ちゃん」ってさらっと言うから、しげは寝惚け眼のままきょとんとしとった。笑
「全員1位やで」
桐「姫さんがそう言うならしゃあないなぁ」
小「まあ俺は殿堂入りって事で」
「年下が何言うてんの」
小「数日！だけ！」
「コーヒー買ってこよ、りゅせ着いてきてえ」
藤「はいはい」
そういやこういう時、なぜか流星やな。
荷物があるときも、手が足りない時も、どこかしらの付き添いも。
桐「…これは流星が勝ちか？」
中「かもな？」
(「みて、りゅせの奢り〜」)
(神「お、良かったやん」)
(桐「流星ずるいぞー」)
(藤「え？」)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2023年10月22日 19時
