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(side ORANGE)
桐「やばい！みんなあと2分半」
「自腹かぁ」
桐「自腹嫌や！」
小「自腹キツい！」
神「自腹は嫌や」
濱「これ結構高いぞマジで」
もう残り2分半、声だけ急ぐ面々はもう大半手も止まって、ゆっくりジュース飲んだり駄弁ったり。
流星に崇裕、淳太くんはチキン頑張ってくれてるけど、あとはもう。
俺含め、ゆったりと過ごしてる。
重「だって俺ジュース頼んだやん」
桐「うん」
重「ジュースだけでも、7000…」
「えっ」
濱「ええ！？」
中「ええやつ頼んだんや」
桐「東京怖ぇえ」
まじか、としげの手元のジュースを凝視してしまった。
ジュース飲まへん俺からしたら、もうそれはとんでもなく高く感じて。
でも同じように自分の手元を凝視してる姫さんは美味そうに飲んでたから、きっとええやつやったんやろうな。
「でもサラダも2000円ぐらいしたなぁ」
桐「え、サラダで？」
神「新鮮な野菜やったんやなぁ」
藤「牛タンの店も1万…」
「美味しいお肉やった」
桐「もう、諦めて普通に食事してるw」
小「頑張れ！俺たちはまだ諦めてない！」
残り2分を切って、望の鼓舞を聞いた全員が1回姿勢を正してみるけど、そこから一気に食べ進めるかと言われるとそれはまた別問題で。
小「ラストスパートほら！」
重「よし、ほなポテト1個いくわ！」
桐「1個じゃあかんのよw」
小「ﾍﾟｽﾄｯ」
桐「ペスト？w」
小「ポテト1本くれ！」
桐「束でいけっ！w」
小「1本！」
神「1本1本！」
胃袋の限界によりちまちまと食べ続ける男たちは気合いだけは充分やけど、気合いの声量と食べる量が全然比例してない。笑
パッと確認したタイマーはもう残り30秒に近付いていて、全員が終わろうという雰囲気を出し始めた。
重「よしいくぞ！諦めんな！」
中「諦めたらアカン！」
「気合い入れていこ」
濱「いくぞ！」
小「しゃあ」
重「食べへんとこれ自腹やからな、絶対成功させるぞ！」
全員が膝立ちになって、テーブルに残った料理を囲うように肩を組んで。
気合いを入れて、迎えるは最後のカウントダウン。
8人で声を揃えて、10から元気にひとつずつ。
3,2,1,
小「くそ〜！」
重「うあ〜！」
藤「今からってとこやったのに…」
「www」
桐「時間が足りひんかった？w」
藤「気合い入れたとこやったのに…」
「真面目な顔して言わんといてw」
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作者名：竜胆 | 作成日時：2023年10月22日 19時
