紫と白の酩酊 ページ24
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(side YELLOW)
濱「んふwww」
「あはは、しんどいって、」
濱「さ、が砂糖やろ？ほな次、さしすせその、い！」
「むりwww」
……なんやこの、笑いの地獄絵図。
電話越しに「じゅんたくぅん、ご飯食べよぉ」なんて姫さんに可愛らしく呼ばれてしまえば断る理由なんて欠片も無く、仕事終わりに合流した焼き鳥屋さんの個室。
入った瞬間から漂ういい香りと、空腹を知らせる腹の音と、
そして、仲良しシンメが一生ゲラゲラ笑ってるカオス。
ひとりは訳分からんこと言うてるし、もうひとりは涙浮かべて笑ってるし。
なんや、さしすせその"い"て。
どこから"い"出てきてん。
「あ！淳太くんおつかれさまぁ」
濱「おっ淳太！おつかれおつかれぇい」
中「べろべろやないかw」
「私、しらふ」
中「こわいこわい、それも逆に怖い」
「淳太くん待ってる間に濱ちゃんが楽しくなっちゃったの」
確かにAの口調は普段通りで、今さっき顔が赤くなるほど笑ってた姿からは想像し難いほど落ち着いてる。
…逆にアレが素面ならそれはそれで怖いねんけど。
素のテンションの振り幅どこまであんねん。
濱「淳太なにのむん？てきとーに頼みやぁ」
「濱ちゃんこの串なに？」
濱「それはハツゥ〜！ハツハツゥ！YEAH！」
「っはは、まじできつい、」
濱「キツゥ〜！キツキツゥ〜！」
「も、息できひんって、」
中「俺これ処理出来る気がせんw」
濱ちゃんの膝に倒れ込みながら笑うAがまた涙を拭って、濱ちゃんは赤い顔して嬉しそうに笑ってる。
二人の姿を向かいで見ながら、元気でええけどって思わずつられて笑ってもうた。
「はー、おもしろ、」
中「A、酒は？」
「あ、ここの日本酒が好きでさ」
中「お、ええやん」
「一緒に飲みたくて待ってたんやけど、その前にハイボール飛ばした濱ちゃんがこんなことに…」
中「2人で飲む？」
「ううん、3人で飲も♡」
中「Aやっぱり酔うてるやろw」
えへ、なんて笑うAは頬に手を当てて嬉しそうに微笑む。
楽しいこと大好きな飲ませたがりが発動したら酔うてる合図やって知っとんねんコッチは。笑
濱「姫さんこれ美味い！食べてみ！」
「つくね？何味なん？」
濱「焼き鳥味！」
「もうええってww」
中「程々にしとかな、しげ迎えに来たら怒られんで」
「今日のお迎えは流星ですう〜」
中「酒好きを迎えに呼んでどうすんねんw」
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作者名：竜胆 | 作成日時：2023年10月22日 19時
