-2 ページ39
.
(side ORANGE)
「…違う部屋で練習してくる」
神「……俺一緒にするから、」
重「ええって神ちゃん、確認怠ったコイツの責任やろ？一人でやらせたらええねん」
中「おいしげ、そんな言い方、」
「…ううん、しげの言う通り」
藤「…A、」
重「俺らの輪、乱してんのいっつもお前やで」
「……ん、」
重「…ちゃんと自覚してんのけ」
「…しげが嘘つけへんのは知ってるつもりやから、メンバーの総意やと思って受け取る、……いつも、ごめん」
小「ちが、俺らは、」
「…ごめん、すぐ覚えるから、…ひとりにして」
重「…、」
…見ました？
この、しげの「やってもうた」の顔。
ああ言い過ぎたキツい言い方しすぎたよなぁコイツ泣きそうやばい泣くぞどうする〜〜〜って、俺やったらそうアテレコしてんな。
…って茶化せへんぐらい、レッスン室を出る間際に姫さんがボロッと大粒の涙を零すのが見えて、そこにいる全員が息を飲んだ。
せやけどドッキリやからなりふり構わず追い掛けることも出来んし、いまネタばらしするにはちょっと早いし、な。
うわこれ姫さんどこ行ってまうんやろ、思い詰めたりせんかな、って心配しながらモニターの画面を見つめていれば、背中越しで軽快な音を立てて扉が開いた。
「照史くん調子どう？」
桐「…えっ、………えっ！？なに！？こわ！！！」
「んふw」
桐「なになに待って、頭追いついてへん、なに！？」
「声でかw」
桐「えっ今そこ、え？おったよな？泣いてなかった？」
「泣いてた泣いてた、」
桐「え、こわいってマジで！！」
「ドッキリ大成功〜」
桐「待って待ってどっからどこまで！！？」
しれっと俺の隣に腰掛けて優雅に足を組みながら話す姫さんとは裏腹に、混乱のままに立ち上がって現状を把握しようと必死な俺。
待ってマジでなんも分からん、どこからどこまで？
姫さんがほんまの仕掛け人ってこと？俺らも仕掛け人やったんやけど？？
桐「え、まだ把握しきれんねんけど」
「照史くんは誰よりも早くテッテレー状態です」
桐「…ということは？」
「メンバー全員がターゲット♡」
桐「まっじで怖い、女って怖いわあ！！」
「いやぁん、私が泣いちゃうようなドッキリ仕掛けるなんて100年早いわぁ」
桐「すみませんでした！ww」
「ドッキリって分かってたのに、笑わんようにって感情移入したら泣いちゃった」
桐「泣かせたのはほんまごめん！！！代表して謝らせて！！！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 973人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜由 - 楽しく読まさせて頂いてます。イブとクリスマスのお話が読みたいです。イブはシゲとクリスマスはメンバーと一緒のお話。 (2022年12月23日 16時) (
レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 亜由さん» 亜由さん、コメントありがとうございます。読んで頂けて嬉しいです、丁度本日書いていたので書き上げる活力になりました。ありがとうございます、それとお待たせしたようですみません。またお時間のある際に覗きに来て頂けると喜びます。楽しんで頂けますと幸いです。 (2022年12月20日 21時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません。小説読みました。白と赤の日常のお話が読みたいです。 (2022年12月20日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：竜胆 | 作成日時：2022年11月17日 18時
