銀河鉄道の朝： Red (ページ5)

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銀河ステーションページ5

『おーい、起きろ』

『いつまで寝てんねん』

『シゲ？』

ほっぺを指で刺される感触が何回もして目が覚めた

「…ん？なんやねん…」

『お、起きた』

一瞬目を疑った

失くしたはずの大切なメンバーの姿

「…生きてたん？」

『…死んだよ…俺らはもうこの世にはおらへん』

淳太が弱々しく微笑んで見せる

他の５人も同じ表情やった

泣きそうな顔

そんなギラギラな衣装で泣かんといてや

それ着てるうちはちゃんとジャニーズせな…

『なあ、シゲ』

ずっと一緒にやってきたシンメの神ちゃんの手が肩に乗った

『…シゲは大丈夫やった？』

「……腹立つ」

『え？』

「自分は命を落としたのに何で他人の心配なんかしてんねん！！！！！」

神ちゃんが優しいのは知ってる

『……しゃあないやろ、シゲは俺らと違って生きてんねんから』

「俺らと違って…なんて言うな！！！！」

『正論やろ』

淳太が俺と神ちゃんの間に割って入った

分かってる

分かってる

やけど、認めたくなかった

俺だけ私服

他のメンバーは全員衣装

まだコンサートは終わってへん

そしてもうコンサートが始まる事はありえへん

そんな残酷な事、どうやって認めろっていうん？