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終わりの始まり ページ4
数日後、俺は車椅子でお葬式に参列していた
６つの棺が並ぶ異様な空間
滞りなく式は進み
気づけば俺の前には仲間の姿はなくて
６つの石碑が並ぶ草原が広がっていた
「…………もう…おらへんのか……？」
「ホンマに…おらへんの？」
「なあ……」
石碑に触れたとき、冷たい石の感触が伝わって来た
アイツららしくない冷たさ
『重岡さん、帰りますか？』
マネージャーの声が控えめに聞こえる
「…ええわ…もう少しここにおりたいねん…」
『分かりました…帰る時、連絡入れて下さいね』
俺の心を映し出したような空
雷が鳴るわけでもなく
豪雨になるわけでもなく
ただただ弱い冷たい雨が
冬の寒さで冷え切った俺の体をさらに凍らせていく
そんな冬の雨に混じって落ちて来た紙切れ
「…？」
それに触れたとたんに俺の意識はホワイトアウトしていた
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作者名：萌 | 作成日時：2020年2月4日 17時
