銀河鉄道の朝： Red (ページ15)

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side:黄

「誰だってそうやった…

　俺はこのグループの最年長で

　いつだって出来て当たり前って目で見られて

　俺自身もそれを義務付けられてるって分かってたから

　周りを広い視野で見れるように

　お前らメンバーを守れるように…

　全員俺の弟みたいなもんやから…………」

神ちゃんが俺を押さえつける力が弱くなっていく

殺気だっていた目の鋭さが消え

呼吸の波が落ち着いていくのを感じる

『…分かってんねん…俺がここで啖呵切ったところで

　俺らの命が戻る事はない

　それに、俺やってああは言ったけど

　シゲとこれからもずっと一緒におりたいねん…

　7人で歩き続けて、叶えられてない夢も全部叶えて

　もっともっと……一緒に過ごしてたかった………』

俺やってそうや

７人でおりたかったよ

こんなすぐに俺らの命が終わるなんて思ってなかった

『結局、俺らはあんないたずら小僧のシゲが好きってことやな』

神ちゃんの言葉に

思わず笑いが零れた

誰もが悲しみに暮れているなか

なんでこんなにも笑顔れおれるんやろ

きっとそれは、俺らが＿＿＿＿＿＿

『向日葵やから』

「…え？」

『淳太、心の声もれすぎ笑』

また笑顔がこぼれた

そう、俺らは向日葵

向日葵は普通夏にしか咲かへんけど

俺らは違う

１年中

３６５日

太陽に向かって咲き続けられる

それだけの力が俺らにはある

きっと大丈夫

今回だって乗り越えられる

俺らやったら、大丈夫

　

　

　

　

　