求め、探して、彷徨って ページ9
side:橙
シゲが一人生き残った世界
勿論俺らの熱は消えへんし
シゲがおる限りジャニーズWESTは続いていく
俺らが歩いてきた道のりは消えへん
ただ7つあった足跡が1つになるだけ…………
ただそれだけのこと
そう…たったそれだけ…
俺が最期に見た景色
それはメンバーの苦しむ顔
血だらけになった顔を歪めて必死に意識を繋ぎとめようとした顔
力尽きてゆっくりと眠りに落ちていく顔
顔が見えただけやない
声も聞こえた
お互いの安否を確認する余裕なんてなかった
涙と悲鳴とが混じった苦しみに染まった声
息することもままならない
そしてどんどん小さくなっていくメンバーの声
俺はすぐにでも意識を手放したかった
…あんなに苦しんでるメンバーの声を聞いていたくなかった
メンバーの声が小さくなり、聞こえなくなる
ただただ怖かった
信用してへん誰かに置いて行かれるのは別にええ
やけど信用してるやつに先に行かれるのは嫌いやから
今もあの景色が脳裏によぎる
上書きがしたい
もう一度7人でやり直したい
1から…いや、0からでもええ
やから………
6人と1人になんてなったらあかんねん
たとえこの鉄道に終点があったとしても
俺らは7人でいるべきや
俺はもうこいつら以上にい大好きな存在にはもうで会えへんと思うから
仮にもう一度ジャニーズの舞台に戻ってきても
こいつらとしかてっぺんを目指そうと思えへんから
やから俺は
「7人」の道を選ぶ
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作者名:萌 | 作成日時:2020年2月4日 17時