私に明日はきっと来ない。（N.J） (ページ7)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:40,850 hit

６ページ7

A「…ねぇ…佳代…。聞こえてる？？」

佳代との思いでの家に私の声が響く。

A「佳代のところ…行こうかなぁ…

　もう、誰もいないんだよ？佳代も…ママも…。

　だったら死にたいんだ…。」

佳代の死が頭から離れなくて、私はさらに狂っていった。

いつしか私は「感情亡き殺し屋」の異名を持ち、私達の人生を狂わせた大人を殺めていくように

なっていた。

《現在》
A「今日で1年だね…佳代が向こうに行ってから…。

　私、今日の1人で復讐果たせるんだよ。

　仕事終わったら…私も佳代の所に行くね？

　また2人でパン食べよ…？」

まだ幼さが残っている佳代の写真に声をかけて、私は最後の仕事に出かけた。

ザッ…

男「…お前…感情亡き…ｋ」

A「殺し屋…です。復讐を果たしにまいりました。」

得意のナイフで男の急所を狙う…でも…

ドンッ…

男の攻撃を交わしたすきに、男からわずかに目を逸らしてしまった。

その瞬間に私の溝内に入った男の足蹴り。

息ができない…苦しい…。

男「ッハ…所詮…こんなもんか…女なんて…。」

A「ハアッ…ハァッ…黙れ…。

　お前なんかに…私の何が分かる…？」

私は立ち上がると、男の目を真直ぐに睨みつけた。

A「私は1人じゃない…最強の相棒が付いてるんだから…」

私は男の後ろの…いつもの佳代のポジションに目配せした。

男「…はッ！？」

…男が後方を見たのを見計らってナイフを首の動脈に滑らせる。

そして赤い噴水とともに男は倒れていった。

A「…佳代…ありがと…。終わったよ…」

前方にいる見えない佳代に微笑む。

終わったよ…７年間にわたる復讐が…。