私に明日はきっと来ない。（N.J） (ページ4)

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佳代side
キャ――――――――！！！！

佳代「今の…A！？」

A「ママ！ママ！！」

「ママ」そう叫びながら路地裏に消えていったAを慌てて追った。

佳代「A！ママってどういう事！？！？…ッ…」

私の目に飛び込んできたのは…棒立ちになっているA…

と、その視線の先にいる瞳を閉じた女性と…複数人の男性。

A「…マ…マ…？」

刃物を持っている男性には目もむけず、服を真赤に染めた女性の方へAは足を進めた。

A「ママ！！ママ！！ねぇってば！！！！」

女性の両肩を掴んで、前後に激しく揺さぶっている…

それに合わせて首をガクガクとさせる女性…。

あぁ…この女性は…Aのお母さんは…殺されたんだ…

Aもそれを悟ったのか、女性から手を離してゆっくり男性の方に向き直る。

A「…」

ほんの一瞬だった。

男の前にAが立った途端、男性の体が傾いて地面にたたきつけられた。

その瞬間、私の中からも理性が失われた…。

私の親友が…本気で悲しんでる…。

その悲しみに寄り添えるのは…私以外にはいない。

男２「おい！コイツ…この女のガキじゃね？ウケるんだけど笑笑」

男３「どーする？まぁまぁ可愛い面してっけど！

　遊んじゃうー？笑笑…あ、お友達もいんじゃーん！一緒に遊び行く？笑笑」

A「…ッうわぁぁぁぁぁぁ！！！！！」

男の方にナイフの先を向けて、走っていくA。

佳代「…私の友達…何泣かせてんだよ！！！」

そこからはもう記憶は途絶えている…ただ…我に戻った時には、周りが血の海だったっていう事は

今でも鮮明に覚えている…。