私に明日はきっと来ない。（N.J） (ページ13)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:40,844 hit

１２　ページ13

もう…生きてる意味はない。

佳代に…お母さんに…会いたい。

そう思って選んだ自ら命を絶つ道。

なのに…私は…散々憎んできた大人の胸で泣いてる。

私は…弱いのかな…。

甘えたいだけの子供なのかな…。

心の中の佳代やお母さんに問いかけても、答えてはくれない。

もう2人はいない事を再び悟って私の瞳はまた涙に覆われた。

見えている景色が徐々に歪んで、私は眠るように意識を手放した。

これからどんどん人の愛というものに溺れていく事になる事をしらずに。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
神山side

あのまま泣きつかれたのか俺のTシャツを掴んだまま眠ってしまった女の子。

女の子を抱き上げて運ぼうとしたけど、軽すぎるといっていい位に衰弱しきった体はその小さな体

ですべてを抱え込んでいた。憎しみ、辛さ、苦しみ、殺意…

神「…今までよう頑張ったな…。」

中「…神ちゃん、この子とは初対面やねんよな？」

神「おん…。そうやで？」

中「…なんかえらい懐いてない？(笑)」

重「…俺は無理やわ…さっき淳太殺されかけとってんで？

　なんでそんな子と普通に接せられるん？…淳太が許しとっても、俺は無理やわ…。」

神「…シゲの気持ちよく分かるで…？

　でも、さっき俺らに示しとったこの子の感情は、殺気だけやなかったやろ…？

　僅かやったけど、怯えとった…。

　この子は恐れとってん…俺らみたいな大人を。自分よりはるかに強い存在を。

　怖いから、ただ威嚇することしかできなかった…俺はそう捉えてんで…」

中「…俺もそう思うで。俺がこの子を川から助けて、この子が初めて俺を見た時

　この子は俺を見て一言も発さんかった。

　俺に目も合わせようとはせんかった。

　本能やったんやないかな…あの子の。」

重「…お前らおかしいって…。

　あの子の事本気で信じてるん？

　ごめんやけど、俺この子の事に関しては、ゆっくり整理したいから…

　スタッフ探してくる。」

人一倍明るくて、人一倍責任感のある俺らのグループのセンター重岡大毅やからこそ

メンバーの事を大切に思ってる。

でもシゲやって分かってんねん…この女の子が「普通」やないこと位。