私のパパとママ。

38話 ページ44

藍沢side








Aが倒れて1週間が経った。




変わらず目を覚まさない。







白「起きないね」


藍「そうだな」


白「でも、数値は安定してる。そろそろ目が覚めると思う」


藍「Aはきっと、目を覚ます。」








親が信じなくてどうする。




Aはきっと、必ず起きる。






いつものように








『おはよう』






って、元気よく。








起きるだろう…









橘「藍沢」


藍「はい」


橘「まだ、目は覚めないのか」


藍「はい。数値は安定してきてるので、そろそろかと」


橘「辛抱強く待っててやれ。Aのことだから、絶対起きる。あの時だってそうだった。」


藍「そうでしたね。」


橘「頑張れよ」


藍「ありがとうございます」





6年前の事故。



そのとき、目を覚まさない可能性があった。



でも、コテっと起きた







だから、必ず起きる。









いつも通り仕事を始めた。

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