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[5] ページ16
「初対面だよ。
飲み会断りきれなくてさ、
酔い醒ましに買い物しようと思ったら隣にいたの」
ほんと最悪、ってうなだれる。
.
「女の子を泣かせるやつは男じゃないって」
何て言ったら良いか分からなくて、
もう笑い話にしてしまおうと思った。
「誰が言ったの?」
「さっきの子」
「あいつマジでいくつだよ」
口では笑ってるけど負けたような気になってる彼が
少しおかしくて、可愛くて。
.
「でも、どうしてここに?」
「丁度あそこで撮影してて空き時間に散歩してたら
お前がナンパ男にちょっかい出されてた」
「放ったらかしにするからだよ。
心配なら首輪つけたら?」
少し嫌味を言ったけど、
本当に考え込む成亮に調子が狂う。
.
「つけちゃおっか…」
彼がポケットの中を漁る。
え、ここで!?
「今こんなのしかねーけど」
ズボンのポッケから出てきたのは
成亮がいつもつけてるネックレス。
「つけて良い?」
彼の目が寂しそうで、儚げで、
頷くことしか出来なかった。
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作者名:ぜりー | 作成日時:2012年12月10日 21時