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我慢、我慢。 ページ12

芸能人と付き合うのは
大変なことだと思ってた。


普通に付き合う男の子だって
デート中に友達と会っちゃったら何となく気まずい。


だから、絶対にバレたらいけない関係で
いつも周りの目を気にしなきゃ。


そう覚悟していた。


.


だけど現実は私の想像を遥かに超えていて。


会う頻度は友達でいたときより
少しだけ多いくらい。


確かに甘い時間を貰っていたけど、
何だか成亮の心ここにあらずって感じだった。


彼の仕事が忙しいのことを
素直に喜ぶことが出来ないのが今の現状。


本当はこんな欲張りな自分がいるのに、
彼の前では気丈に振る舞って。


バカみたい。


.


でも我慢しなきゃいけないっていうのも分かってる。


彼には決まった休みがないから。


我慢、我慢。


今までだって、出来てたじゃない。


これからだって出来るはず。


.


だけど、だけど今日だけは。


今日だけは泣いちゃっても良いかな。


どれだけ泣いたって、
きっと貴方は見ていないから。

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作者名:ぜりー | 作成日時:2012年12月10日 21時

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