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［２］ ページ2
「え、有名？」
すると彼は困ったように頭を掻いた。
「有名っつーか…
芸能事務所だよ。
SMAPとかV6とか分かる？」
「あー、何となく知ってる。
じゃあシゲアキくんも芸能人なの？」
「まだあんまり有名じゃないけどね。
俺のこと見たくなったら雑誌見てよ。
たぶん俺いるからさ」
調子乗ってみた、って笑うシゲアキくんは
私の芸能人のイメージを覆すほど普通で素直な男の子。
.
「雑誌にも載ってるんだ。
今度友達に見せてもらうね！」
「いや、そこは買えよ！！」
彼と話したのは今日が初めてなのに
ずっと前から友達みたい。
こういう空気を作り出すのが上手なのかな。
.
「私ね、人見知りなの」
何だか照れるけど、シゲアキくんは凄いって
少しでも伝わらないかな。
そう思って言ってみた。
「俺もだよ」
「え？」
こんなにお話上手なのに。
.
「初対面でこんな笑えたの、Aが初めて」
.
シゲアキくんは全然タイプじゃない顔だけど
呼び捨てされて、ちょっとだけ
ドキッとしたのは秘密だよ！
.
【中学生の恋の話】
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作者名：ぜりー | 作成日時：2012年12月10日 21時
