もう一度あの場所へ【烏野高校】 (ページ3)

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イケメンさんページ3

「トスを呼んでくれエース…か。」

日が落ちるのがまだ早いのは4月だからだろうか。
真っ暗な帰り道を1人で歩いていると…

？「お嬢ちゃん！」

「…！！」

急にかけられた声にビクッと飛び上がった。

男A「そんな驚かないでよ～
1人？こんな時間に女子高生が1人なんて危ないし、お兄さん達が送ってあげよっか？」

近くに止まっているワンボックスカーをニヤニヤしながら指さす男二人組み。
これは嫌な予感しかしない。

「いえ、大丈夫です。」

そそくさと帰ろうとするが、こういう人達はしつこいのが定番らしく…

男B「いや、まてって。」

「ちょっ、離してください！」

無理やり肩を掴まれる私。
あ、やばいこれ。と思い、手を振り払おうとするが、男の力に勝てるわけもなかった。
その時…

？「あっれ～？こんなとこにいたの？
ん？このお兄さん達は知り合い？」

「え？っと…
違います。」

白と水色の高校のジャージ？を着たイケメンさんが私を見て、近寄ってきた。

男A「なに？君？
お兄さん達この子が夜道1人じゃ危ないから送ってあげようとしてるんだけど？」

邪魔する気？とでも言いたそうな勢いでイケメンさんを睨みつける二人組。

？「あ、そうなんですねありがとうございます。
でもこの子俺の彼女なんで、大丈夫です。」

ニコッとお兄さんに笑ってみせるイケメンさん。

男B「は？お兄さん馬鹿にしたらどうなるかわかる？」

イラつき始めたのか、私の肩を掴みながら、ジリジリとイケメンさんに近寄っていく二人組。

？「そんな馬鹿にするなんて～
あ、そういえばさっき警察見かけましたけど、ワンボックスカーの男2人組探してるって言ってたんで、気をつけたほうがいいですよ？」

もう一度ニコッと笑うイケメンさん。
いつの間にか二人組のところから、イケメンさんの腕の中にいる私。

男A「ちっ。いくぞ。」

何か警察に追われる心当たりがあるのか、舌打ちをして、急いで退散していった男二人組。
本当にびっくりした。

「あ、あの。ありがとうございました。」

パッとイケメンさんの腕から離れ、お礼を言う。

及川？「ん？どういたしまして～
てか1人でこんな時間に歩いてたら危ないよ？
優しい優しい及川さんがたまたま通ったからよかったけど～」

あ、この人もなかなかやばい人だと私の中のなにかが言っている。