もう一度あの場所へ【烏野高校】 (ページ20)

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幽霊ページ20

潔子「Aちゃん、もし何かあったら何時でも大丈夫だから、電話してね？」

「はい、ありがとうございます！
潔子先輩もお気をつけて！」

潔子「ありがとう、じゃあまた明日ね」

潔子先輩を玄関までお見送りし、私はそのまま女子専用のお風呂へ向かった。

「あ～サッパリした～」

なんだかんだマネージャーも汗だくになるから、やっぱりお風呂に入るとサッパリする。
ドライヤーは部屋にしかないから、濡れた髪を軽くタオルドライした。

「なんか飲み物買おっかな～」

飲み物を買うために自販機に行くと…

「日向？」

日向「わあっ！！A先輩…？」

廊下で挙動不審になっている日向を発見した。

「ごめん驚かせた？」

日向「いや、だ、大丈夫です」

いまだに挙動不審&顔を赤らめる日向。

「なにかあった？」

日向「いや…そのっ…」

言うべきか、言わないべきかと頭を悩ませているような日向。

田中「次、1年フロだぞ～」

ちょうどそのタイミングで田中がお風呂から上がってきた。

田中「日向とA？
なにしてんだ？」

不思議そうに私達を見る田中。
そして言うと決心したのか、田中の方を見る日向。

日向「あの…し、しらない人が…知らない人がいるんですっ」

田中「はぁ？そ、そんなわけ無いだろ？
きょ、今日ここ使ってんの俺達だけだぞ？！」

冷や汗をかきながら言葉を続ける田中。
なるほど、日向は私がびびると思ってわざと話さなかったわけね。
もちろんもうすでにビビってるけど…

日向「けどっ…ぜったい…みたんです！」

「ど、どんな人だったの？」

日向「なんか…子ども…」

日向の言葉に背筋まで凍るような感覚に襲われた。

田中「み、見間違いだぜ！窓に写った自分とかに決まってるじゃねぇか」

確かに日向は子どもに見えなくもないけど、そんなことある？でもそうであって欲しい…

日向「そ、そうですよね！見間違い…ですよね！」

「そうそう！見間違い…見間違いだよ！」

ははっとから笑いをして、自分自身に言い聞かせる私達。
しかしその時…

ペタ…

田中の後ろから足音が聞こえてきた。

『うわあぁぁぁ！！！！』