大丈夫。参 ページ5
御「そうかい………とても残念だ。Aはね、鬼殺隊の誰よりも強いんだよ」
煉「尊敬する御館様の仰ることでも、にわかには信じられない!」
御「杏寿郎、皆も。よく聞いてね。今まで、Aが咲を虐めているという噂が隊の中で飛び交っていた。私の耳にも入っていたよ。それでね、隠の子に調査を頼んでいたんだ。この子は嘘がつけない子だから、今からされる報告に嘘偽りは無いよ。証人もいるしね。二人とも、出ておいで」
隠「はっ」
御「報告を」
柱たちは、咲を虐めていた私が何故こんなに御館様に庇われるのか、不思議な面持ちだった。そんな中、あの女…咲だけが顔を真っ青にして冷や汗をダラダラと流していた。
隠「今日までの参ヶ月間、失礼ながら歌柱様と明柱様の後をつけさせて頂いていました。歌柱様は流石と言ったところか、一日目にばれてしまいましたが、事情を説明してその後も追跡を許して頂けました。しかし明柱様は今日まで私たちが後をつけているのに気付かれませんでした」
咲「わっ、わざとよ!気づいていたから…わざと!声をかけなかったのよ!」
御「咲」
喚き始めた咲に、御館様が指を口に当てて静粛を求める。
咲「しかし御館様!」
時「黙って。御館様の言うことが聞けないの?」
咲「っ………」
それでも喚き続ける咲に、無一郎が石を当てた。痛そう。
御「続けて」
隠「はい。この参ヶ月間、明柱様は毎日歌柱様に仕事を押し付けていました。その莫大な量の仕事を、一人で、期日までに仕上げていたのです」
柱たちから、息を飲む音が聞こえる。
隠「そして御二人で合同任務に行かれた際、あろうことか、明柱様は刀で人を斬ろうとしました。それを庇った歌柱様は、全治二ヶ月の重症を負いました」
胡「まさか、あの時の…」
蟲柱はその時の私を治療したものの、すごい貶し様だった。それこそ思い出したくないくらい。
隠「また、今まで噂されていた歌柱様が明柱様を虐めているという噂は、全て逆のことです。明柱様が、歌柱様を陥れたのです。報告は以上です。最後に証人が」
御「空くん、この人たちにあの時のことを教えてくれるかい?」
空「うん………」
この空くんという男の子は、私が咲から庇った男の子だ。鬼に負けそうになった咲は、あろうことか、この子を生贄に差し出して自分だけ助かろうとした。
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中途半端ですみません。
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SILK(プロフ) - ツナモソチュロヌさん» 美しい物語だなんてそんな嬉しいお言葉ありがとうございます( ; _ ; ) (2020年3月8日 19時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
ツナモソチュロヌ(プロフ) - 美しい物語だと思いました(T_T)更新頑張ってください! (2020年3月8日 18時) (レス) id: 3cb3966213 (このIDを非表示/違反報告)
SILK(プロフ) - 水無月さん» ありがとうございますぅぅぅ( ; _ ; )これからも夢主ちゃんを見守ってあげてください( ; _ ; ) (2020年3月8日 11時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
SILK(プロフ) - 桜さん» ひぃぃ( ; _ ; )こんな作品で泣いていただけるとは嬉しい限りです( ; _ ; ) (2020年3月8日 11時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
SILK(プロフ) - うりょさん» ありがとうございます( ; _ ; ) (2020年3月8日 11時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊太利亜 | 作成日時:2020年2月20日 23時