大丈夫。弐拾弐 ページ25
Aside
『竈門炭治郎って子はいる?』
炭「はっはい!俺です!」
『お、丁度いい。三人いるね』
善「あっ!この間の可愛いお姉さん!」
伊「おめェ柱だな!俺にはわかるぜ!おいそこの女!俺と勝負しろ!」
『あ、この間喉潰されてた猪くんだ。それはまた今度ね。さて、炭治郎はもう全集中常中を会得したみたいだけど、善逸と伊之助はまだだね?』
善「まぁ………」
伊「おう」
見るからにしょんぼりし始めたな。さて、稽古の始まりだ。
『そもそも全集中・常中というのは、全集中の呼吸を四六時中やり続けることで基礎体力が飛躍的に上がるっていう技』
二人は真面目に聞いてくれている。…炭治郎の教え方が余程下手だったらしいね。
『これは初歩的な技術だから、できて当然だけど、会得するには相当な努力が必要だね』
伊「…」
『できて当然、できて当然だけどね。私に勝つにはこれが出来ないと話にならないんだけど、まぁできないなら仕方ないね』
伊「はあ"ーーん!?できてやるっつーの当然に!!」
『じゃ、会得するために庭を百週、あの岩を四つ重りに着けて筋肉を増強しておいで』
伊「やってやるよぉぉぉぉぉーーーー!!!!」
よし、庭に走り出して行った。あとは善逸。
『…善逸、私と結婚したいんでしょう?私、強いひとが好きだなぁ…』
善「エッ!!!!俺、頑張ります!!!!」
それから九日間、地獄のような稽古内容に耐え抜き全集中・常中を会得した。
伊「やってやったぞゴラ"ァ!!」
『よくやった伊之助!!!!偉いね』
伊「ホワホワ…………」
伊之助の頭を撫でてやると、ホワホワ…と言って固まった。
善「Aさん!!!俺!!!やったよ!!!」
『やったね、善逸。少しは私の好みに近づいた…かな?』
善「ファーーーーー!!!!!」
善逸の顔を覗き込むと、顔が茹でダコのようになった。
…この二人の扱い方がわかってきたかも。
『そういえば…善逸、貴方は雷の呼吸を使うんだね』
善「そうだよ!」
『じゃあ師範…桑島慈悟郎さんの弟子なの?』
善「じいちゃんを知ってるの!?」
『知ってるも何も…私の師範だからね』
善「えっそうなの!?」
『私の歌の呼吸は、雷の呼吸の派生なんだ。…じゃあ…獪岳のこと、知ってるの?』
善「兄貴…俺、兄貴にはいつも文を送ってるけど、一度も返ってきたことないよ」
悲しそうな顔…。私と同じ。
『私も獪岳に文を送ったことあるんだけど、一度も返ってきたことないの。あの子はきっと私が嫌いだから』
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SILK(プロフ) - ツナモソチュロヌさん» 美しい物語だなんてそんな嬉しいお言葉ありがとうございます( ; _ ; ) (2020年3月8日 19時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
ツナモソチュロヌ(プロフ) - 美しい物語だと思いました(T_T)更新頑張ってください! (2020年3月8日 18時) (レス) id: 3cb3966213 (このIDを非表示/違反報告)
SILK(プロフ) - 水無月さん» ありがとうございますぅぅぅ( ; _ ; )これからも夢主ちゃんを見守ってあげてください( ; _ ; ) (2020年3月8日 11時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
SILK(プロフ) - 桜さん» ひぃぃ( ; _ ; )こんな作品で泣いていただけるとは嬉しい限りです( ; _ ; ) (2020年3月8日 11時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
SILK(プロフ) - うりょさん» ありがとうございます( ; _ ; ) (2020年3月8日 11時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊太利亜 | 作成日時:2020年2月20日 23時