大丈夫。拾 ページ12
Aside
『(強い………でも、もう少し頑張れば……!)ぐあっ!』
童「っ、君強いねぇ〜!それだけの出血で倒れないの?もしかして柱かな?あっ!いいこと思いついたぁ!ねぇ、鬼にならない!?」
『………は?』
鬼は戦うのを止め、キラキラした瞳で言う。
童「君くらいの強さなら、あの方もきっと気に入る!上弦にしてもらえるかもしれない」
『何を巫山戯たことを』
童「真面目だよ〜!………柱が、鬼殺隊が憎いんでしょ?なら、俺と一緒においでよ」
『………』
"煉「よもや!お前はまだ柱だったのか!」"
"宇「お前はやることが地味なんだよ」"
"甘「貴女には全くキュンキュンしないわ!」"
''伊「甘露寺に対してなんだその態度は。大体、咲を傷つけておいてこの態度とは………頭痛がするなネチネチ」"
"胡「全く、貴女は柱の………いいえ、鬼殺隊の恥ですよ」"
"悲「可哀想な子だ…………早く鬼殺隊を出た方が良い…………南無南無」"
"不「さっさと辞めろ、不愉快なんだよォ」"
あぁ……………鬼になってしまえば、楽になれる。鬼になれば、人の頃の記憶は失くなる。
『私、は…………』
童「(いい感じだよ〜)ほら、手をお取りよ」
この鬼の、手を取ってしまおうか。
"?「諦めるな!!!!!」"
誰?
"桑「どれだけ辛くても、苦しくても、諦めるな!!!諦めなければ、希望は見える」"
………………師範。
"?「立ちなさい、歌柱歌野A」"
カナエ……!
"カ「……私を殺した鬼はそいつよ。A、置いていってごめんなさい。……Aならできる」"
"?「決して折れるな。柱であれば」"
錆兎?
"錆「お前も繋ぐんだ。珠美や、蔦子さんからもらったものを。………義勇を、頼むと言ったろ」"
義勇、
"義「A、置いて行かないで」"
"時「A姉さん、僕を頼って。助けたいんだ!」"
無一郎…………
『私は…………………』
ごめんなさい、皆。
一瞬でも、鬼となることを迷った。
でも私は、もう迷わないよ。
『私は……………鬼にはならない。……お前をここで殺す!!!!』
童「(もう少しだったのになぁ)……ふふ、残念。もう日が昇る。また会う時には、君を食べてあげる」
『待てっ………!!!』
外に出た時には、誰もいなかった。
ただ、朝焼けの白い光が私を照らしていた。
『ごめ………ん、カナエ………私、倒せ、無かった……』
あぁ、肺が凍る。傷が痛む。
死ぬのかな。
『………義勇、無一郎。ごめん、ね………』
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SILK(プロフ) - ツナモソチュロヌさん» 美しい物語だなんてそんな嬉しいお言葉ありがとうございます( ; _ ; ) (2020年3月8日 19時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
ツナモソチュロヌ(プロフ) - 美しい物語だと思いました(T_T)更新頑張ってください! (2020年3月8日 18時) (レス) id: 3cb3966213 (このIDを非表示/違反報告)
SILK(プロフ) - 水無月さん» ありがとうございますぅぅぅ( ; _ ; )これからも夢主ちゃんを見守ってあげてください( ; _ ; ) (2020年3月8日 11時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
SILK(プロフ) - 桜さん» ひぃぃ( ; _ ; )こんな作品で泣いていただけるとは嬉しい限りです( ; _ ; ) (2020年3月8日 11時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
SILK(プロフ) - うりょさん» ありがとうございます( ; _ ; ) (2020年3月8日 11時) (レス) id: 7fc337c787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊太利亜 | 作成日時:2020年2月20日 23時