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story356 ページ19

ユリカside


キジャ「ゼノ!ゼノ!」


ジェハ「んー、起きないね」




時刻はもう昼過ぎ。
なかなか起きてこないゼノを心配して、昼食の用意をしているユンとハクを除いて全員でゼノを起こしに来た。

だけど、すぅすぅと規則正しい寝息を立てるばかりでなかなか起きない。




ヨナ「ゼノ、起きて。ゼノ!」




とんとん、とヨナがゼノの肩を叩く。
……すると、ゼノはハッと目を開けた。




キジャ「いつまで寝ておるのだ」


シンア「もう昼過ぎ…」


ジェハ「年寄りは早起きだって言うのにねぇ」


ユリカ「ゼノは永遠の17歳だから当てはまらないわよ」


ヨナ「色々あってゼノも疲れたのね、寝かせておきましょ」




確かに、この数日は色々あった。
ゼノにとっては本当に色々とありすぎて……やっぱり起こすべきじゃなかったかしら。




ゼノ「…みんなみんな、近う寄れ」


キジャ「ん?何だ?」


ジェハ「動けないのかい?」


ユリカ「体調が悪いなら私が治すわよ?」




そう言いながらゼノに言われるがまま近くへと寄る。
すると…………




「「うわあっ」」




ゼノにぐいっ、と引っ張られて全員一緒にゼノの方へと倒れ込む。
当のゼノは幸せそうな顔をして笑っていた。




キジャ「な、何だ?」


シンア「おしくらまんじゅう…?」


ゼノ「ふははっ、よしよし。
………みんな、大きくなったなあ」




………神話の時代から龍の血は受け継がれ、次へまた次へ、次代の龍たちへと繋がって守られてきた。

私たちが血を繋ぐことで過ごしてきた時間をゼノはたったひとりで過ごしてきたのだ。
本当に気の遠くなるほどの年月。



それほど長い年月の中でこうして私たちが神話の時代のように集うことができたのは………
奇跡なのかもしれないと、私は思う。

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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 晴幸@社会不適合者さん» ありがと〜〜!最近この小説書くのが楽しくて頑張ってます…笑 これからもご愛読のほどよろしくお願いしま〜す! (2021年3月16日 21時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
晴幸@社会不適合者(プロフ) - 何時読んでも良いね、更新愉しみに待機して居るね、これからも。大変だろうけれど、せっちゃんの速度で更新すれば良いと思っているよ。 (2021年3月16日 11時) (レス) id: d3defbd144 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - ソラさん» ありがとうございます!更新はスローペースかと思いますが、これからもご愛読のほどよろしくお願いします! (2020年11月11日 22時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - えりさん» ありがとうございます!大好きな作品だと言っていただけると励みになります…!これからもご愛読のほどよろしくお願いします! (2020年11月11日 22時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 応援してます!頑張って下さい!! (2020年11月11日 21時) (レス) id: 59bc6ae80d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2020年11月10日 19時

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