story223 ページ20
ユリカside
．
＿＿＿守るだけじゃ意味ねェってことだ。
＿＿＿救えねぇなら…この力に意味なんてない。
＿＿＿絶対に、誰も死なせねぇさ。
．
＿＿＿守護を破壊を、矛盾の力を……ってな。
．
ユリカ「っ！」
目を覚ませば暗闇。
目がなれてきて辺りを見回すと………隣に寝ていたはずのヨナがいなかった。
私は慌てて天幕から出たけど、外にはハクの姿もなかったから、2人でいるのだろうと天幕に戻ろうとした………が、
ゼノ「あれ？姉ちゃん？」
ユリカ「！ゼノ、起きてたの？」
ゼノ「少し月を見てたから〜」
そっか、と言いながら私も月を見上げる。
確かに、蒼白い光を放つ月は、幻想的で綺麗だった。
ゼノが見ようとする気持ちもわかる。
ゼノ「………姉ちゃんも何か悩み事？」
ユリカ「え…？」
蒼白く輝く月を背に、太陽のように笑うゼノ。
月と太陽。
二つを同時に見ているようで、何だか贅沢。
ゼノ「姉ちゃんはこういう時、顔に出やすいタイプだから」
ユリカ「……そう、かしら。
でも特に悩み事はないわ…強いて言うなら、気になることかしら」
ゼノ「気になること？」
今日の夢は、不思議なほど鮮明に覚えている。
静かな、それでいて少し強気とも取れる女の人の声。
顔は見えなかったが、あの時も夢に見た銀色の髪が揺れていた。
あの人は…私の何代か前の、守護龍の血を持つ者だろうか。
だけど…最後の言葉が気になる。
"守護を破壊を、矛盾の力を"
それは、私の中にある両方の龍の血を同じように持っていた、ということではないか。
もしそうならば、夢で聞こえたあの声の主は……
ゼノ「姉ちゃん？」
ユリカ「……え、あぁ、何でもないの。
それより、私"も"ってことは他にも誰かいたの？」
ゼノ「あっちに兄ちゃんが。
今は娘さんと一緒にいるから」
ゼノの視線の先を、私も一緒に見つめる。
……ハクは、いろいろと背負い込み過ぎだ。
ヨナと話すことでそれが少しでも和らげばいいのだけど。
ユリカ「……きっと、大丈夫よね」
ゼノ「……うん、大丈夫だから」
風に靡く髪を押さえて、ゼノと笑い合う。
私ももっと頑張ろう。
強くなって、みんなにとって頼れる存在でありたい。
．
ユン「突然ですが、これからの目的地を発表いたします。
俺はちょっと、戒帝国へ行ってみようと思います」
夜が明けて、ユンが次なる目的地を告げる。
それは、未知なる国への出発だった。
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - さらさん» お久しぶりです！ここまで読続けていただき、本当にありがとうございます！アルギラもいいですよね〜！名前の最後に″にゃん″をつけるとか可愛すぎかっ笑 更新ゆっくりかとは思いますが、これからもご愛読のほど、よろしくお願いします！ (2019年4月22日 22時) (
レス) id: 5392b90fcd (このIDを非表示/違反報告)
さら - お久しぶりです！！お話いつも更新してくれてありがとうございます！！もうパート6なんて凄いですね！！最近暁のヨナの漫画読んでアルギラも大好きになりました！更新大変かも知れませんが頑張って下さい！！ (2019年4月21日 0時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
あー(プロフ) - 良かったです(^Д^)楽しみに待っています！！ (2019年4月7日 7時) (レス) id: 0bb1490bb1 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - あーさん» ありがとうございます！スランプからは少し、脱出しつつあるので……なんとか、お話を考えていこうと思います！これからもご愛読のほどよろしくお願いします！ (2019年4月3日 14時) (レス) id: 5392b90fcd (このIDを非表示/違反報告)
あー(プロフ) - お返事ありがとうございます！そうだったんですね(>_<)子の時期忙しいこともあるかと思います。体調にも気をつけてください！！ (2019年3月30日 20時) (レス) id: 0bb1490bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2019年3月3日 12時
