story125 ページ41
ユリカside
そしてその夜…ほとんどの人は眠りについた。
もちろんヨナも……先につぶれるのはなし、と言っていたハクまでも眠りについてしまった。
ユリカ「やっぱり、みんな寝ちゃったわね」
ジェハ「ユリカちゃんは、本当にお酒に強いんだね。
ちょっと驚いたよ」
ふわりと風に靡く緑の髪が見えたかと思えば、ジェハが私の隣に腰を下ろした。
私はまた杯を傾け、口に運ぶ。
ジェハ「ちょっと飲み過ぎじゃない？」
ユリカ「まだまだ平気。私…あんまり酔わない体質だから。
ところでギガン船長とのお話は終わったの？」
ジェハ「まぁね。そういえばユリカちゃん、君に聞きたいことがあったんだ」
ユリカ「何？」
ジェハ「ユリカちゃんは何でヨナちゃんと旅をしているの？
ヨナちゃんの護衛でもないし…ましてや四龍でもない……」
ジェハのその疑問に、私はくすりと笑みをこぼした。
私にその質問をするなら、ユンにも同じ質問をしなければいけないわね。
ユリカ「それに答えは必要かしら」
答えなんか…ない気がした。
一緒にいるのに理由なんて必要ないと、私は思ってる。
ユリカ「護衛じゃなきゃ側にいちゃいけない？
四龍でなければ守ることも許されない？
そんなはずないじゃない、私は…ただヨナと一緒に旅をしたいと思ったからここにいるまでよ」
ジェハ「……そっか」
ユリカ「要するに、どうするかを決めるのは自分自身。
四龍とか龍の血が何だとか…そんなのは関係ないんじゃないかしら」
ジェハが目を見開くのが見えた。
やがて彼は困ったように笑うと、敵わないなと一言こぼした。
ジェハ「ユリカちゃんみたいに考えられたら幸せだね」
ユリカ「ふふ、そうかしら？でも……」
ジェハ「……ユリカちゃん？」
言いかけて、言葉を飲み込む。
首を傾げるジェハが見えたけど、私は目を逸らし…立ち上がって大きく伸びをした。
ユリカ「何でもないわ。
ただ、私も人のこと言えないと思っただけよ」
風に靡く髪を押さえる。
もう、すっかり身体も冷えてしまった。
ユリカ「おやすみなさい、ジェハもゆっくり休んでね」
ジェハが口を開くよりも先に、私はこの場を去った。
何も聞かないで、何も聞かれたくない。
私には…話すことなど、何もないのだから。
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - アリスさん» はじめまして！そういう風に思ってくれる方がいるとわかると……本当に励みになります！これからも更新頑張りますので、よろしくお願いします！ (2018年9月5日 7時) (
レス) id: 5392b90fcd (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - はじめまして！投稿がはやく、内容が面白い！サイコーです！！これからも頑張ってください！ (2018年9月4日 21時) (レス) id: f34bad83a4 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 紫狼さん» ありがとうございます！私自身がジェハとシンアが好きなのでその辺の絡みが多くなってます笑 これからもご愛読のほどよろしくお願いします！ (2018年8月24日 16時) (レス) id: 5392b90fcd (このIDを非表示/違反報告)
紫狼 - ジェハと絡む度、ジェハ推しの私の心臓がやばいです、最高です、貴方様のジェハ最高すぎます...！！！ (2018年8月24日 5時) (レス) id: bb6894edb5 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 春風さん» はじめまして！コメントありがとうございます！夢主ちゃんが抱えているものもちゃんと考えてます！もう少ししたらだんだんとわかってくると思うので……ご愛読のほどよろしくお願いします！ (2018年8月22日 23時) (レス) id: 5392b90fcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2018年7月21日 21時
