story390【矛盾の力を持つ者】 ページ10
ユリカside
ゼノ「娘さぁぁん！ただいまぁ！」
ヨナ「ゼノ！」
血だらけの服で走ってきたゼノが、勢いそのままにヨナにぎゅっと抱きついた。
……ゼノも無事でよかった、これでようやく全員集まれたというわけね。
ヨナ「おかえりなさい！」
キジャ「ゼノ、ご苦労だったな」
ユン「あ、ゼノ血だらけ！」
ヨナ「危ない所をゼノが飛んで来てくれたの」
ジェハ「飛んだというか落ちたというか」
つまりはジェハの背中から飛び降りたのね。
だからこんなに血だらけに……
黄龍の力があるからといって自ら危険に飛び込むのはやめてほしいわね。
本人は大丈夫だと思っていても、こっちの心臓がもたない。
いつか何の前触れもなくその力が消え、本当に死んでしまったらと思うと……怖くてたまらない。
ゼノ「これでも服には気をつけて…」
その時、目に飛び込んで来た光景に私は…いや、私たちは思わず目を見開く。
ゼノ「う？お？お？」
目の前では、ハクがゼノをぎゅっと抱きしめていた。
ゼノ「なんだなんだ兄ちゃん！？」
ハク「ご褒美」
ゼノ「ふはっ、これご褒美？わーい！
…って兄ちゃん、苦しいからっっ」
……骨が砕ける音が聞こえた気がしたけど、気のせいよね。
抱きしめただけで骨が折れるなんて……いや、ハクならやりかねないわ。
まぁ、ハクなりの感謝の伝え方なのね。
なんて、口の端から少し笑い声が漏れた。
ユリカ「……安心した？」
ヨナ「え、」
少し驚いた様子でハクを見るヨナに声をかける。
すると、何のこと？というようにヨナは首を傾げた。
ユリカ「ハクよ、心配だったんでしょ？スウォンがいたから」
ヨナ「………そうね」
ユリカ「大丈夫、ハクはヨナが悲しむようなことは絶対にしないから」
くしゃりとヨナの頭を撫でれば、また"そうね"といってヨナは眉を下げて笑った。
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - あさん» ありがとうございます！どれだけかかっても完結まで持っていきたいと思っていますので、どうぞご愛読のほどよろしくお願いします！ (2021年8月30日 18時) (
レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 何年も前にこの小説を読んで、最近ヨナブームが来てて久しぶりに読んでみたら多くの作者の方が途中で終わっているのにこの話だけは進んでて驚きました！！これからも更新とってもとっても応援してます！！頑張ってください！！ (2021年8月29日 22時) (レス) id: 9bcecfe5b2 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 何年も前にこの小説を読んで、最近ヨナブームが来てて久しぶりに読んでみたら多くの作者の方が途中で終わっているのにこの話だけは進んでて驚きました！！これからも更新とってもとっても応援してます！！頑張ってください！！ (2021年8月29日 22時) (レス) id: 9bcecfe5b2 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - ポテトさん» お褒めの言葉、ありがとうございます！これからも楽しんでいただけるようなお話を書いていきますので、ご愛読のほどよろしくお願いします！ (2021年8月24日 20時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - いつ見ても、面白い話ばかりですね！まさに才能の塊ですね！ (2021年8月24日 0時) (レス) id: 59bc6ae80d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2021年5月4日 21時
